なんば大黒、鯖に鰈に茄子に南瓜、かやくご飯

大阪でお昼。…、となればやっぱりなんばの「大黒」でしょうと、それで難波の大黒にくる。
かやくご飯がおいしい定食屋。こころおきなく食べたい料理を食べ、お腹を満たすためには大人の財布が必要だけど、それだけの価値があるからよろこんで。
大阪の北と南を貫く大きくにぎやかな御堂筋。そこからたった10歩ほど入っただけで唱和風情の町並みになる。落ち着きのある一軒家。小さな提灯、打ち出の小槌が染め抜かれた暖簾に「創業明治35年」の文字。優に100年たっているのに店の姿はみずみずしい。
テーブルの上にメニュー。ずっと変わらずこの品揃え。季節の料理が札に書かれて壁を飾って食欲さそう。白木のテーブルが磨かれ、磨かれ、角がきれいにとれているのにうっとりします。撫でると肌にすいつくよう…。

さすがに土曜日。
いつもやってくる平日の昼とは客層が少々異なる。
パパにママ、小さなお嬢さんがやってきてうれしそうにここのご飯を食べているのをみるといいなぁ…、って思う。
テキパキ料理をたのんで待ちます。
テキパキ料理がやってきてテーブルの上にがニギヤカになる。
かやくご飯の器には蓋。漬物をのせた器がちょこんとのっかる。
蓋をあけると、ふっくら空気を含んださまがひとめでわかるかやくご飯。パラリと海苔が風味をそえる。
しっとりしているのにパラパラしている。細かく刻んだニンジン、ゴボウにこんにゃく、油揚げとかやくがたっぷり混じっているのに口の中で存在感を発揮するのはあくまでお米。そう言えば、炊き込みご飯とかやくご飯。どちらもご飯に具材をまぜて出汁で炊き上げるご飯の料理。けれど炊き込みご飯は具材が主役、かやくご飯はお米が主役って思ったりする。オモシロイ。

白味噌に玉子を添えた味噌汁と、豆腐の赤出汁。玉子を箸で割るとサラッとした黄身が汁に流れ出す。
熱々の汁の中でそれがゆっくり固まって味噌汁飲むとトロンねっとりと濃厚味でお腹がたのしくあったまる。出汁がおいしくうっとりします。
野菜の料理をまず三種類。焼き茄子、唐辛子の煮付けに南瓜たいたん。
どれもとてもシンプルでこれ以上引きようのない素直な仕上がり。焼いた茄子は甘くてぽってり。唐辛子は小さないりこと一緒に煮込んでいりこも一緒に味わう趣向。砂糖がしっかり聞いていて、唐辛子の辛さや風味を引き立てる。一方かぼちゃは素材そのものの甘みで仕上げるやさしい味わい。どれも出汁がおいしいからこそ味が整うオゴチソウ。

さて、メインのかやくご飯をハフっとひと口。
舌にのせるとほどよき熱さが心地よく、おいしい香りがふわりと鼻から抜けていく。
噛むと出汁の旨味と風味が口いっぱいにひろがっていく。
ゴチソウだなぁ…、これいっぱいに日本料理の基本がみんな入っているようなオゴチソウ。
お供に魚を二皿たのんだ。
ひとつはカレーの煮付けでこれが分厚くどっしり。見事なカレー。思わずお店のおばちゃんに「分厚いねぇ」って言ったら、たまに小さくて申し訳ないこともあるんです…、って言われてニッコリ。
脂がのって舌にのせるとハラっとほぐれてとろけるおいしさ。もう一種類はサバの塩焼き。皮が盛り上がるようにしっかり焼けててこれまた脂がジュワッとおいしい。皮も一緒に口に含むとサクサクジュワッと口の中で皮が壊れていくのがたのしい。堪能しました…、オゴチソウ。

 

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