何か良くないことがおこっているような…。

ひさしぶりにサイゼリヤに来た。日記をさかのぼって調べてみると4ヶ月ほどのひさしぶり。その4ヶ月でまるで違った店に来ちゃったのかしら…、って心配になっちゃうほどにいろんなところが変わってた。
もしかしたら今日だけのことかもしれない。
もしかしたらこの店だけのことなのかもしれないけれど、もしかしたらサイゼリヤそのものによくないことが起きているんじゃないかと思わせるような変化でちょっとドキドキしました。
カラフルだったメニューのカバーがイタリア料理の専門店風のデザインにかわった。けれどカバーをめくると今まで通りのファミリーレストラン的な構成にーデザイン。…、ちょっとちぐはぐ。オーダー票に書き込んだ内容を復唱しながらオーダー端末に打ち込む確認作業のひと手間は端折ってしまうことになってしまったよう…。ちょっと不安になっちゃいました。

人手が足りていないのでしょう。いらっしゃいませというお出迎えの一言もなく「手を消毒したら好きなところに座ってください」ってそっけない。
テーブルの上に書類箱みたいなのが置かれててそこにメニューや食器が格納されてる。いつ交換したかわからぬフォークやスプーンを「誰がさわったかわからぬモノ」って思うかどうか。お店に対する信頼感が試される。
料理はおいしい。爽やかにんじんサラダはオレンジジュースのスッキリとした酸味と甘味、香りがおいしくシャキシャキコツコツ、奥歯を叩くニンジンがいい。イタリア風モツ煮込みは以前は牛モツ、豚モツ半々って感じだったのが今日のはほとんど豚モツでコストのせいかなぁ…、って思う。

わかりやすくてやさしい感じの商品名が秀逸で、例えば「ブロッコリーのくたくた」なんて、本当にクタクタに炊いたブロッコリーの姿形に食感、味わいが食べる前からしっかり伝わる。
商品名のことを思うとますます表紙の重々しさがアンバランスでもったいない。

以前、リグーリア風のミネステローネって名前だったトマト色をしてない緑のスープは「レンズ豆とスペルト小麦のミネストローネ」と食材推しの名前になった。
緑の野菜と豆を使って仕上げてたスープ。野菜の軽い渋みにバジルの香りがおいしく体の中をきれいにしてくれそうな予感がうれしいオゴチソウ。そこにドサッとブロッコリーのくたくたを入れ、オリーブオイルと粉チーズをほどこし食べる。

スープの具材をすくい上げたすべての食材がくたくたなのが口にも顎にもお腹にもやさしい感じでオキニイリ。お店のおすすめはクタクタブロッコリをパスタとあわせる組み合わせ。炭水化物控えめランチを目指してパスタじゃなくて今日はスープと組み合わす。
代わりにガーリックトーストをたのんでちぎってスープに鎮める。ザクザクとした歯ごたえがぽってりスープのくたくた感を一層ひきたてお腹もほどよく満たされる。
そうそう、お子様メニューがテーブルに置かれてなかった。どのテーブルを見てもなくってお店の人にたのまなくちゃいけなくなってしまったんでしょうネ。たのみたくともお店の人は忙しそうでそれで今日は遠慮しました。祝日のランチ時にしてお店は静か…、やっぱりなにかが起こっているんだって思ったりした。なやましい。

コメント

  1. らら

    祖父母の代から贔屓にしているホテルのコーヒーハウスが、カゴにナフキンやお手拭き、カトラリー一式を入れたものを持ってくるスタイルに変わりました。
    多めに入っている紙ナフキンをめくり、積み重なったカトラリーの底までガチャガチャと指先で探らなければナイフに辿り着けません。サラダの器もひっそりメラミンに変わりました。
    色々と感じることが多く、そこでの食事が楽しめなくなってきて残念です。。

    • サカキシンイチロウ

      ららさん
      入り口で手を消毒することを要求され、なのに清潔が担保されない方法でカトラリーが提供される。
      ちょっとした安さやコロナ禍のための売上不足を言い訳に、本当のおもてなしがどんどん毀損されていく。しかもお客様に厳しく自分たちに甘い営業スタイルに、がっかりさせられることが最近多くなりました。
      とても残念に思います。

      • らら

        サカキさんの仰る通りです。

        やっと堂々とお店での食事を楽しめる様になって、ワクワクしているのに…悲しいです。。

        • サカキシンイチロウ

          ららさん
          コロナを言い訳にした合理化…、としか思えないのがかなしいですよね。

  2. ハチワレ

    サカキさんこんにちは。初めてコメントします。つい先日、くたくたブロッコリーにスープ、同じようなメニューをいただいたのでなんだかびっくりしちゃいました。
    スープにブロッコリーを入れたのも同じ!

    ちなみにあのメニューの表紙は創業時のものを記念としてデザインしたみたいですよ。

    • サカキシンイチロウ

      ハチワレさん
      なるほど。創業当初はたしかに大人向けのカジュアルなイタリアンレストランって雰囲気がありました。
      ファミレスらしからぬ独創的な料理をひたすら追求している今のサイゼリヤ。いつまでこの価格でがんばるんだろう…、って思っちゃうほどレストラン的になっていますよね。
      いろいろもったいないなぁ…、って思います。

  3. はるゆき

    こんにちは。
    近所のサイゼはまだまだ以前のまま。復唱も案内もきちんとしてくれます。
    実験店なのか、段階的なのか、余裕がないところにはなのか…。これからも変わらないでいてほしいですよね。

    • サカキシンイチロウ

      はるゆきさん
      それを聞いてホッとしました。
      都心の店舗。しかも集客の弱い祝日だったからなのかもしれず近々、改めて行ってみようと思いました。

  4. S・フランキー

    こんにちは!
    サイゼリアはコロナで離れた顧客はもう戻らないと考えた対応なんですかね?
    ますます外食がつまらなくなりブロイラーの鶏みたいに食事をするような店ばかりになってしまう気がします。
    幼いころ両親とデパートのレストランで食券を買ってお子様ランチを食べた、あのワクワク感!忘れられません(笑)

    • サカキシンイチロウ

      S・フランキーさん
      昔と違って外食が当たり前のものになっちゃったから、お客様のワクワクをもう期待することができないんだ…、ってチェーンストアの人は諦め顔にいいます。
      でも外食からワクワクを奪った張本人は実は自分たちだということに気づかない。
      だからこういうことを平気でしちゃうんだろうなぁ…、って思ったりもする。なんともなやましいことですね。

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