とらやの汁粉に200年前のレシピの羊羹、家のヨル

家に帰る前に甘いもの。虎屋菓寮にちょっと寄る。
ずっと甘いものと言えば洋菓子で、あんこは苦手だったから虎屋菓寮に来ても大抵、飲み物系。抹茶グラッセとかお煎茶だとかばかり飲んでた。
今では無性にみつ豆だとかお汁粉だとかを食べたくなる。今日がそういう気分でそれでお汁粉たのむ。
御膳汁粉と小倉汁粉、白小倉汁粉と3種類あって、小倉汁粉を選んで食べる。
御膳汁粉はこしあんで、小倉汁粉は小倉あん。粒を残して仕上げたあんとは違って、こしあんの中に甘く炊いた小豆が混じった手間をかけて仕上げた餡。
とても甘くてこしあんのとこはなめらかで、そのなめらかをホツっと崩れる小豆が強調させる。こんがり焼けた四角いお餅。表面焦げててその焦げた香りと苦味がなめらか汁粉を一層おいしくしてくれる。

それにしてもとろけて崩れる豆のおいしく煮られていること。食べると体も心もとろけていきそう。
抹茶グラッセをお供にしました。茶筅でといて泡と一緒に氷の上にのせた抹茶。冷たくなっても抹茶の香りや苦味や旨みがしっかりしていて、甘みで疲れた口の中がスッキリしてくる。
飲んでも飲んでも泡が消えずにずっと氷の周りにまとわりついてくるのがたのしい。
今だけのサービスなんですけれど…、と小さな羊羹がついてきた。小倉羊羹の夜の梅。切り口に小豆が見え隠れする様を「闇の中の梅の花」に見立てた名前。はじめて作られたのが文政年間。今から200年も前のコト。おそるべし和菓子の世界…、お勉強。

 

関連ランキング:甘味処 | 新宿三丁目駅新宿駅新宿西口駅

 

うどんを作った。
讃岐うどんの半生麺。
2人前でひとパック。封を切ったら使い切らなきゃいけなくて、せっかくだから温かいのと冷たいのの両方作って食べることにする。
冷たいのは茹で上がったら水でしめてネギとすだちとタレかけるだけ。
温かいのは手鍋にあごだし。
茹で上がった麺を洗わずそのまま移してじゃこ天と一緒に少々炊いて出来上がり。
あごだしにじゃこ天のじゃこの風味が混じって讃岐のうどんっぽくなった。水でしめない麺の小麦の香りおいしく、ハリとかコシとかは無くしてしまうけど口から喉、喉からお腹がじんわりやさしくあたためてくれるところがボクは好き。

八竹の茶巾寿司と押し寿司、巻きずしがずらり揃った寿司折りを買い、それを夜のご飯とします。
いろいろな店の茶巾寿司を食べたけれどもここの薄焼き卵のふっくらとしてみずみずしいことは格別で、食べるとズブッと泡が壊れるように潰れる。甘くて風味豊かで、しいたけや胡麻、干瓢を細かく刻んでまぜた酢飯がやさしく包む。酢蓮を土台に、焼いた穴子も入ってにぎやか。
伊達巻はふっくら甘く、太巻きに巻かれた高野豆腐がふっくらしっとり。どれもみずみずしく感じるところがここの寿司の特徴でしょう。押し寿司は穴子に鯛にエビにしめ鯖。酢じめはキリッと酸っぱくて穴子は甘くて香ばしい。シャリの上に日本料理がのっかっている…、って感じがステキ。オゴチソウ。

コメント

  1. ヨウコ

    私もずっと洋菓子一辺倒で、あんこものが苦手でした。
    子供の時は、祖母お手製のおはぎもイヤイヤ一個しか食べませんでした。
    今なら美味しく頂けるのになあ。
    「夜の梅」なんて粋な名前なんでしょう。
    着物の色や柄といい、昔の人ってハイセンスですよね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ヨウコさん
      日本の昔のデザインって抽象的でシンプルで、ミニマリズムの粋に溢れていますよね。
      日本料理の基本も和菓子の原型もほぼ200年前には出来上がっていたといいますから、明治になってからの日本人はその時代の遺産を食いつぶし続けているのかもしれないなぁ…、なんて思ったりもしますよね。

  2. batten

    古い和菓子屋が跡継ぎの関係で廃業なんて聞きますね。
    職人技と店オリジナルの木型など考えるとモッタイナイと思います。

    虎屋のミニサイズの羊羹を愛用してます。茶菓子にもですが洋酒やワインにも美味しいので。
    それと、食べ過ぎないから私のメタボコントロールにも良いのです。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      battenさん
      墨のような形の羊羹ですよね。
      何種類もの羊羹の詰め合わせを買ってしまうと、食べ比べでむしろ消費量が増えてしまうことがあったりします(笑)。
      おいしいからしょうがないですよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。