ときわ新町、汁のおふくろ

ohukuroo counter高松に来て、ずっと来たかったお店による。
「おふくろ」っていう大衆割烹。
ときわ新町という高松の中心街。個性的な飲食店が立ち並ぶ、昔からの食堂街にある一軒。
表から見ると、小さく見える。
ところが中に入るとかなりの大きさで、カウンターの中に厨房。テーブル席や座敷まである使い勝手のよさそうな店。

汁が名物。
10種類ほどの味噌汁があり、玉子やそうめん、河豚やじゅん菜と具材に合わせて味噌の種類を変えて仕立てる。
ご飯のお供に食べるのもよし。
飲んだ〆にお腹を潤しあっためるのもよしと、大人使いがたのしいお店。
お店に入ると、「飲みますか、食事ですか?」とまず聞かれるのがこの店ならではのお出迎え。「食事をします」と言って座ってカウンターの上をみる。
ちなみに料理をつくるのは、おふくろさんじゃなくてお父さん。お父さんが作るおふくろ料理とはこれいかに(笑)。

そのカウンターの上に器がズラリと並び、中には美味しげな料理がタップリ。全部で10種類ほどはありますか…。食べたいものをお願いすると、そこからとってチャッチャッと提供。おばんざい的な気軽さがいい。
そういえば、昔、こんなおかずを食べていたなぁ…、ってなつかしくなるようなものがたくさんあって、しみじみうれしい。

o shokuji気になる料理をいくつかたのんで、それから汁の種類を選ぶ。
ちょっと迷いはしたけれど、「ぶた汁」にする。
理由は「ぶたじる」というその読み方で、だって豚汁と書いてボクの田舎では「とんじる」と読む。
香川、あるいは高松はそれを「ぶたじる」と読むのが一般的なんだろうか?
それともこの店の流儀なのか…、ってちょっと思った。
オモシロイ。
ちなみにボクの隣に座ってた、常連さん的おなじみさん。
ビールを飲んで、おかずを2つ。
パクパク食べて、グイッとジョッキを煽ってたちまち「ごちそうさん」。今日また来るから…、って言い残してお店を後に出て行った。
ボクがびっくりしてたらお店の人が、あの方、まずうちからはじめてはしごして、最後はうちで〆るというのが定番なんです…、と。カッコイイなぁ…、大人なり。

たのんだおかずと汁が揃って、それからご飯。木製の小さなお櫃でタップリおそらく3杯分ほど。蓋開け蒸気をしっかり飛ばして、再び蓋してしばらく蒸らす。ほどよく固めに仕上がって、さてさて夜の食事をはじめる。

o gohano siruこのぶた汁。いやはや旨い。
出汁がしっかりしているところにタップリ豚バラ。
ひらひら薄くて、脂をほどよくもっているから肉の旨味だけじゃなく、脂の甘味や風味が汁にタップリ移る。
肉以外にはほうれん草やニンジン、玉ねぎ。
しかもタップリ。
大きなお椀に入ってて、普通の汁の2人前ほどの分量でしょう。
何より味噌がなつかしい。
白くて甘い香川県に独特の味噌。今でも正月のお雑煮炊くときに送ってもらって食べるほど。その熱々をフウフウしながら食べるとなんだか、ニッコリしてくる。お腹もニッコリ、オキニイリ。

たのんだ料理は3種類。小アジの南蛮漬けに茄子の甘辛煮。それから魚のフライと3種。

o nanbano nasuo tai

小アジを漬けた南蛮酢はちょっと甘めで田舎の味わい。じっくり時間をかけて揚げられ、漬け込まれ、頭も骨もバリバリみんな食べられる。小さい頃からこういうモノを食べて育った。だから今でも骨は頑丈。アリガタシ。
茄子の煮付けにピーマンだとかシシトウを入れて炊くのはうちもおんなじ。彩りが良くなる以上に緑の香りが茄子をおいしくしてくれるから。
魚のフライはなんと鯛のフライでござる。瀬戸内地方において魚の代表はたしかに鯛で、だから鯛。ねっちりとした鯛の食感にパラリとパン粉が散らかるたのしさ。
いいなぁ…、この店。近所にあったら入り浸るのにって思ったりした。また来よう!

 

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