ちょっと並んでティムホーワン

野暮用で新宿に出る。三連休の初日の昼です。正月休み疲れでのんびりしていた街にも人が随分戻った。
さて何を食べようと悩んでそうだ、ティムホーワンに来てみよう。
点心の店で、世界で一番安いミシュラン星付きの店というのが売りで、行列必至の人気店。
日比谷に日本進出1号店ができたときには、1時間は平気で待たせた店でもあって、あんまり並ぶんだったらあきらめるつもりで来たら4組ほどの待ちだった。
案外回転の速い店だからと思って待つ。メニューと注文用の伝票を鉛筆付きで渡されて事前に注文。10分ほどで案内される。
店はにぎやか。お店の人は随分インターナショナル。ざわざわした空気が香港っぽくってワクワクしてくる。

テーブルの上には取皿、れんげに箸、湯呑。お皿やれんげにはお店のロゴがプリントされててどちらもプラスティック製。普通の店ならトホホと感じる。けれどこの店のこの雰囲気にロゴがプリントされてるということでなんだかこれも合理的でいいのかも…、って思わせるのがオモシロイ。
ここの名物、ベイクドチャーシューバオ。
サクサクしたメロンパンのような生地。前歯くすぐり歯切れるとふっくら軽くとろけてく。中には細かく切って甘辛煮込みの叉焼がトロンとたっぷり詰め込まれ、甘さ辛さがまだらになって口に広がる。やっぱりおいしい。感心します。

まだ食べたことのないのを食べてみようと、ひとつはワンタン。
豚ひき肉をくるんで茹でて、黒酢のソースをかけたもの。
ピロピロ、唇なでる生地。
ふっくらとした豚ひき肉がフワッととろけて、黒酢の酸味とコクで味が整っていく。
刻んだ赤唐辛子にパクチーたっぷり。
舌がヒリヒリするのがたのしい。
それから茄子のエビ団子揚げ。厚めにスライスした茄子にエビのすり身を貼り付けて揚げて中国醤油のタレで味付け。エビのすり身はブルンとはじけ、それを揚がった茄子がフワッと支えてる。茄子のとろける感じが独特。エビのすり身のプルプル感を引き立てなんともおいしい一品。
エビのすり身だけを包んだ海老蒸し餃子。豚肉とエビの旨味がみっちり生地で包まれたシュウマイのどっしりとした食感、味わいもまた旨い。

ココでも一二を競うオキニイリが牛挽肉と卵の蒸しご飯。
ジャスミンライスにハーブ、スパイスを練り込んだ牛挽肉を乗せて蒸し、最後に目玉焼きをのせ醤油をかけただけの料理。単純なんだけど、挽肉のムッチリとした食感にパラパラ散らかるジャスミンライス。卵の黄身がすべてをまとめてなめらかにする不思議な味わい。すっかりハマってございます。
〆の甘味はミルクフライ。牛乳を甘く味をととのえ固めて衣をつけて揚げたもの。表面パリパリ。中はとろりで口の中でゆっくりとろける。ハフハフしながらお腹におさめて今日も満足。
二人で5000円弱という値段に感心すると同時に、サービス料をとるんだなぁ…。それもまたよしって思ったりする。今日の昼。

 

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