だし巻き卵は強火の料理。京のゴチソウ、やげんぼり

おいしいだし巻き卵を食べたくなって、赤坂見附まで移動。ひさしぶりの赤坂の街。
新陳代謝の激しいことにまずビックリ。多くの店が休業、あるいは工事中。これを期に業態やブランドを変えてしまおうと果敢に挑戦する店もあり、手仕舞いをするきっかけにしようと思う人もあり。
この街だけじゃなくて日本、世界のいろんなところで起こる現実。大変だ。
目当ての店は「やげんぼり」。
京料理の割烹で、ランチは手軽な値段で定食をたのしむことができる店。
店に入ると「おいでやすぅ」とはんなりとした声でご挨拶。ほんわかとした気分で厨房のすみずみを見通すことができるカウンターの隅の席をもらって座る。ちょうど目の前で先客のだし巻き卵が焼かれるところ。手元が気になりじっと見る。

実は昨日、NHKの番組でだし巻き卵をおいしく焼く方法を放映してた。強火でガンガン焼き上げることが大切なんだとそこでいってて、それでどうにもだし巻き卵が食べたくなったのがここを選んだきっかけで、焼き上げるところみてると確かに火は強火。真似ようとしてもなかなか勇気が出ないよなぁって思って見てた。
まず漬物がやってくる。大根、キュウリ、茄子に柴漬け、酸茎に白菜、壬生菜とさまざま。ご飯がおひつに入って到着。
おひつご飯ってなんでこんなにおいしいんでしょう…、おひつが余分な水気を吸い取りご飯の粒のひとつひとつが口の中で立ち上がる食感独特。ご飯のお供にと用意されてるちりめん山椒がまた旨い。

友人と一緒にやってきてメインを2種類。ひとつはなんと言ってもだし巻き卵。
卵4個分ほどはゆうにあるでしょうか…。
しっとりとして箸で切り分けると出汁が染み出しお皿が濡れる。
舌に載せると熱々でクチュっと潰れて口の中がしっとりしてくる。
なによりふんわかしたやわらかな食感にウットリします。

もう一種類のメインは冷たい胡麻汁。
夏限定の商品で、他の季節はとろろのすり流しが用意されてる。食欲をなくすこれからの蒸し暑い季節に限ってサラサラとした冷や汁的なこの料理。豆腐にみょうが、大葉に三つ葉がたっぷり、そこに出汁と風味豊かな胡麻の香りと旨味がにじむ。

サラサラお腹に入ってくるのに滋養を感じるたしかにこれからおいしくなるであろうゴチソウ。かために炊けたご飯だからこその食感、おいしさなんだろうなぁ…、としみじみ思う。
冷やし胡麻汁には湯葉がお供についてくる。ぽってりしていてなめらかで、豆の香りがどっしりとした濃厚な湯葉。それからおかずに炊いた厚揚げ。これまた出汁がしみじみおいしい。追加で焼いた魚をもらう。今日の魚はサワラの麹漬け。脂がのったサワラでサクサク、皮までこんがりやけておいしい。きざみと三つ葉の赤だしでお腹をしっかりあっためて、昼のお腹を喜ばす。

 

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コメント

  1. to22by

    日本を離れて40年以上になっています。出し巻き卵、あるいは厚焼き玉子、と大根おろしの組み合わせはいつごろ、どこから始まったのでしょう。私の記憶にある限り、東京とその近辺では存在しなかったように思うのですが。もちろん単に私が知らなかっただけ、ということも大いにあるとは思います。

  2. サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

    to22byさん
    だし巻き卵に大根おろしって、上方の食文化ですよね。そもそも玉子焼きはご飯のお供ではあるけれど主菜になりきれなかったのが東京の食文化。
    そういえばこの日も、だし巻き卵でビールをたのしみ〆に漬物とぶぶ漬けという粋なおじさまがいらっしゃいました。

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