たまご焼きにパイ、シェントウジャン
ひさしぶりに「四ツ谷一餅堂」で朝ごはん。
台湾の朝ごはんを食べることができるカフェのような店。鹹豆漿や台湾風のパイや焼餅。11時から提供される胡椒餅を目当てにやってくる人たちでお昼前には大混雑になる人気のお店。
朝の時間はほどよく静か。
カウンターでまず注文。お金を払って待ってるとお店の人が料理を運んでくれるスタイル。
朝から厨房の中には3人。朝の料理や昼から提供する胡椒餅の仕込みでずっといそがしい。カウンターにひとりはりつきニコニコしながら接客をする。空気がいいのね…、笑顔が似合う。
鹹豆漿と焼餅蛋餅を選んでたのむ。
鹹豆漿にはラー油をお入れになりますか…、と聞いてくれる。「お願いします」って答えて番号札の8番もらってテーブルにつく。
BGMは北京語のポップスで、最近、ProducePandas をずっと聞いていて耳がおそらく慣れたんでしょう。北京語が耳から自然に入ってくる。
昔、台湾出身の人と付き合っていたことがある。
40年ほど前のコト。
そのときちょっと北京語を勉強したのネ。
ただ彼も英語を喋る人だったから日本語と英語のちゃんぽんで話していたから北京語はあんまり上手にならなかった。
でもところどころは今でもわかる。
持つべきものは恋人です(笑)。
まず鹹豆漿。温かい豆乳にお酢にラー油、ネギに棒菜、台湾揚げパン。
混ぜるとお酢の力で豆乳がゆっくり固まる。ホロホロとしたおぼろ豆腐のようになって、レンゲですくって食べるととろける。
ラー油の辛みとお酢の風味。豆乳のうま味が混じってお腹の入り口パカンと開く。豆乳がスープでもあり具材でもあり、棒菜がカリコリ奥歯で壊れる感じもたのしくて、いろんなお店の鹹豆漿を食べたけど、ボクはここのが好きかなぁ…。
そしてまもなく焼餅蛋餅。紙につつまれやってくる。
餅というよりパイに近くて薄い層がいくつも重なり焼き上がってる。上にたっぷり胡麻が張り付き、食べるとそれが奥歯が潰れる。胡麻の香りがおいしいんです。生地と一緒に胡麻がパラパラ崩れて落ちる。それを手のひらで受け止めながらバリバリ食べていくのがたのしい。
中に挟んでいるのはたまご焼き。刻んだネギが入ってて生地には中国醤油と甘辛ソースが塗られてる。生地の硬さに焼いた玉子のやわらかさ。いろんな食感、いろんな香りに味が口の中で混じって消えていく。量もほどよくたのしいゴチソウ。
じっくり噛んで味わって鹹豆漿をゴクリと飲んで、お腹をやさしくあっためる。お薬飲んで朝の散歩の続きをしましょう。駅に向かって歩きます。