タバコに合うコーヒー、680円

新宿西口。いつもと違ったお店で朝ごはんをしようと思ってうろうろ探す。
再開発のために西口界隈は飲食店の数が減った。
特に小田急ハルクの真下あたりにたくさんあった喫茶店がほとんど全部なくなったのがさみしいところ。
どうしようかと、それでもうろうろ。その小田急ハルクの下にあった「シルエット」ってお店が場所をかえてやっているのを発見しました。
全席喫煙可能なお店。入り口脇には「タバコに合うコーヒー680円」と書いてある。
中を見るとお店の雰囲気はドトールコーヒー程度な気軽さ。それで680円というのはなかなか強気な値段で、それだけタバコを吸う人は困ってるってことなんでしょう。「たばことマリアージュを考え独自に配合・焙煎したこだわりのコーヒー」というキャッチフレーズも力強くてモーニングセットもやっている。入って食べることにした。

お店に入るとタバコの煙の匂いがします。やっぱりちょっと違和感があり、けれど昔の喫茶店はどこもこういう匂いがしてた。それがちょっとなつかしくテーブルにつきメニューをみてみる。
ジャムトーストのセットとホットドッグのセットがあって、ホットドッグにはヨーグルトつき。アイスコーヒーをお供に選んで680円。
メニューの横には灰皿があり、これも今ではなつかしい。
全席喫煙のお店にするには未成年者を採用してはいけないことになっていて、それがお店にとってはハードルと言われているけどここはシニアスタッフばかり。飲食店は高校生バイトがいないと苦労するって既成概念をなくせばいいんだ…、って思ってニッコリ。

アイスコーヒーは苦味がビシッとしていて酸味おだやか。タバコのお供じゃなくともおいしい。
ミルクを入れても苦味はくっきり、ぼやけないのがオモシロイ。

そしてやってきたホットドッグ。
かなりズッシリ。
大きなドッグロールにレタスの葉っぱ、ソーセージ。
ケチャップと粒マスタードがたっぷり絞られていてニッコリします。
まずヨーグルトと食べるとこれまたボリューム満点。酸味がしっかりしたプレーンヨーグルトに酸っぱいベリーソースがかかって、お腹がキューッと目覚める感じ。そしてカプリとホットドッグ。焼けたロールの表面はさっくり歯切れて生地はふっかり。ソーセージは茹でてストックしてあったのでしょう、皮がやわらか。プトゥンとちぎれる。

とは言えソーセージの味はほどよく、なによりケチャップの量が強烈。口の中に入ってくるのはドッグロールのはずなんだけど、ナポリタンスパゲティを食べてるみたいな気持ちがしてくる。ボクは好き。
ただソーセージがドッグロールに比べて短く、最後のひと口はソーセージ抜きになっちゃった。それがますますナポリタン(笑)。
全部お腹におさめてほどよく満たされる。
アイスコーヒーを飲んでたら、終わったお皿をあっという間に片付ける。いらっしゃいませ、おはようございますと朝の挨拶も心地よく、煙もそれほど煙くなかった。悪くないなと思う今朝。

 

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