たかしまコーヒー、駅ナカれもんの祖谷のそば

taka1taka2徳島につき、思いがけずぽっかり時間があいてしまってそれでオキニイリの喫茶店。
「たかしまコーヒー店」にやってくる。

家族でやってる気持ちいい店。
カウンターがあり、常連さんはそこでおしゃべり。中に厨房。店主のお嬢さんたちでしょう…、ニコニコしながらコーヒー入れたり、サンドイッチを作ったり。
店主のおじぃさんがずっとカウンターで新聞読んだりテレビを見たり。ときにおなじみさんと会話かわして笑顔をふりまく。家庭的というよりも「お茶の間的」な空気がステキ。今朝もおばぁちゃまがどこかにお土産持っていくのかなぁ…、サンドイッチを何人前も包んでもらってもっていく。こういうお店がまだ生き生きと生き残ってる…、ステキなコトとニッコリします。

taka-hetココに来ると必ずたのむのがハムエッグトースト。
注文するとカウンターの中にあるグリドル前で調理がはじまる。
そもそも喫茶店でありながらグリドルがある…、というのがステキ。
分厚い鉄板の上で焼かれるトーストや、ハンバーガーはおいしくできる。

かなり豊富な品ぞろえで、ハンバーガーやサンドイッチが全部で40種類ほどもありますか。
中でもシンプルなのだけど、おいしく好きなのがトーストサンド。
薄切りハムと目玉焼きを焼く。
目玉焼きを焼くときに、黄身を潰してヒックリ返す。
だから薄焼き卵のように仕上がり、バターを塗って焼いたトーストにのっけてケチャップ。挟んで切ってどうぞというモノ。

グリドルで焼いたトーストはシットリ仕上がる。パンがこんがり焼けているけど、生地の水分があまり蒸発しないでそのままパンにとじこめられる。だからふっくら。バターの香り。ハムの風味に玉子の食感をやさしく包んで、おいしくさせる。
もし厨房を改装することができたら絶対、大きなグリドルを置いてやるんだ…、って思ったりする。だからこの店、うらやましい。

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スパッと切れた断面鮮やか。かなりタップリのケチャップで、噛むとじゅわっと甘みと酸味が口に広がる。食事というよりおやつな感じの軽い食感。
コーヒーはドリップコーヒー。酸味おだやかで、厚手のマグでタップリきます。
底の部分がくびれたスタイル。指をひっかけるハンドル部分が三角形をした姿。大きなロゴが入ったところも、上方風のマグカップ。フウフウしながらユックリ味わい、のんびりします。気持ちが大きく背伸びをしたような気持ちになった。オキニイリ。

 

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lemon-kippulem-soba昼食どき。蕎麦を食べようと徳島駅の入場券をかって入った。
改札口の中に「れもん」というそばとうどんのお店がある。
券売機で前払いではあるけれど、カウンターに椅子があり座って待つとお店の人が料理を持ってきてくれる。
売りはそば。
四国といえば=うどん…、のように思われているけれど、それは讃岐の拡大解釈。
ボクが育った松山は、うどんは気軽にお腹を満たすためのもの。
蕎麦はゴチソウ…、専門店で食べるモノって住み分けがあり、蕎麦専門のチェーン店もあったほど。
徳島の山間部はそば粉の産地であったりして、だから蕎麦食文化が強い。

ちなみにこの店では蕎麦の産地の一つでもある「祖谷風そば」がメインの料理。二八に仕立てた太い蕎麦。太めで短め。色も黒くて太さは蕎麦というよりうどん。食べごたえがある田舎のゴチソウって感じがステキ。
お店の中に入ると出汁の香りがふわり。煮干しの香りと昆布の香り。讃岐でもなく上方風でもない独特で、お腹がグーッとゴチソウねだる。

lem-soba丼の中にタップリ。
蕎麦の上には油揚げ、かまぼこ、それから刻んだネギが彩りそえる。
キツネじゃなくて油揚げというのが出汁を邪魔せぬうれしさ。
お揚げの油が出汁に風味をくれる上、出汁をタップリ吸い込んだお揚げ自体もおいしくなってく。ボクは好き。

この麺。
かなりすべります。
表面スベスベしている上に、蕎麦独特の粘りがすでにでていてそれで箸にかからず逃げ回る。
力を入れるとブチッとちぎれて、蕎麦の体をなしていかなくなってしまうから口から蕎麦をむかえにいかなくいけなくなっちゃう。
丼に口つけそのまま汁と一緒に蕎麦をすいこむ。

たぐるのでなく、吸い込むそばというのもちょっと乙でござんしょう…、だから出汁の香りがふわりと鼻から抜けて、蕎麦の香りが超特急でおいかける。
口の中でも逃げ回り、奥歯でようよう噛むとヌルリと食感なめらか。食べごたえがあるのもウレシイ…、小腹じゃなくてお腹が満ちるオゴチソウ。

lm-soba一緒にばら寿司をたのみます。
パックに入って110円。
空気をたっぷり含んでふんわり。おそらく握れば小さなおむすび一個分ほどの量がウレシイ。
蕎麦のお供のよく分量。

ばら寿司に金時豆の甘煮がついてくるのが徳島独特のコト。
しかも甘くて、ホロリ、とろける。
ご飯自体は酸味がスッキリ。すだちの香りがさっぱりしていて、だから金時豆の甘みと風味が美味しく感じる。

具材はかまぼこ、お揚げに大葉、胡麻という普段着素材で、錦糸卵と生姜が彩り、風味を添える。
ばら寿司食べて汁をごくり。出汁の甘みが一層ひきたち、口の中がにぎやかになる。気づけば汁も一滴残らずお腹に収まり、ニッコリしました。改札通って街にでる。

 

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コメント

  1. kiko

    たかしまコーヒー店の画像をしみじみ見ていたら、小さな発見がいろいろあって、ほんわか温かいほっこりした気分になりました。マグカップもかわいらしいですね。

    • サカキシンイチロウ

      kikoさん
      生活があるんですよね…、こういう家族でやっている小さなお店には。その生活感と、人生をこの場所で育んできた人たちの表情って本当にステキだなぁ…、って思います。
      大好きなお店です。

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