そば屋のラーメン、そば屋のカレー

四谷三丁目までテクリテクリと歩いていくと、新宿御苑の駅を中心に気軽で個性的な飲食店が集まるエリアがやってくる。
四谷三丁目がどちらかと言えば夜がたのしいお店の街で、それに対して新宿御苑のお店は昼がたのしいお店が多い。新宿御苑は昼の場所。夜は真っ暗になっちゃいますもの。
オキニイリのそば屋にひさしぶりにやってくる。
「更科」という店名からしてそば屋らしき風情のお店で、なのにお店に入るとラーメンスープの匂いがしてくる。
お店にやってくる人たちの2人に一人くらいの割合で、ラーメンくださいって注文するほど、ラーメンがおいしいことで人気のお店。中でも一番人気が「ラーメンとミニカレー」のセット。テーブルの上に並ぶ調味料も七味の胡椒、ソースというのがラーメンとカレーがおいしいという自信の現れみたいな感じ。当然ながらラーメンとミニカレーのセットを注文。

さて、やってきたラーメンのこれぞそば屋のラーメンという風情にウットリ。
醤油色した透明スープ。
チャーシュー一枚。
ほうれん草にメンマにネギと具材はシンプル。
ここにナルトかかまぼこが浮かんでいれば、これぞ中華そばっていいたくなるようななつかしさ。
きれいな脂がスープの表面に浮かんでキラキラ。
ススっとまずはスープを吸うと、しっかりとしたスープの旨味と醤油風味のタレのコクと風味が口に広がる。
旨いなぁ…、しみじみおいしい。
口から喉、喉からお腹をあっためて体のすみずみを満たすおいしさ。子供の頃のラーメンはみんなこういうラーメンだった。ラーメン専門店なんてほとんどなかった田舎の街で、ラーメンと言えば食堂で食べるものだったけれども、こういう味でゴチソウだった。

胡椒をたっぷりかけてふうふう、ズルンをたぐる。麺はストレートの細めの麺で、ザクッと歯切れてスルンと口のすみずみなでつつお腹の中に収まっていく。
カレーは出汁がしっかり効いたそば屋のカレー。洋風でもなくインド的でもなくソースが似合うそば屋のカレー。ほどよい辛味としっかりとした旨味にソースの風味と酸味。ラーメンにあうカレーであり、カレーにあるラーメンというのがステキ。
熱々のラーメン。ほどよく辛いカレーに体があったまり、汗をかきます。オゴチソウ。
おごちそうさまってお店をでたら、ありがとうございますって声が奥へ奥へと受け継がれ結局、お店の人みんなにありがとうございますって言われてニッコリ。いいお店。

 

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コメント

  1. らら

    カレーうどんは間違いなく美味しいのに、『うどん屋のカレー』より『そば屋のカレー』の方が美味しそうに思うのは何故なんでしょう…。
    『おそば屋さん』の響きもちょっとお上品に感じます。関西人だから?でしょうか笑

    • サカキシンイチロウ

      ららさん
      そう言えば、うどん屋のカレーってなんだかもったりといて重たい感じがしますよね。
      うどん屋はどこかのんびりとした寛容を感じ、そば屋には凛とした厳しさを感じてしまう。うどん王国の讃岐出身の父なんて、そば屋は面倒くさくてしょうがない…、と嫌っていましたが、会社の近くのそば屋のカレーは気に入ってよく食べていた。
      うどん屋のカレーはうどんにかけて食わなきゃ損だけど、そば屋のカレーはそばにかけるいわれはないからと訳のわからない理由をつけていたのを思い出しました。

  2. らら

    うふ( ´ ▽ ` )
    お父さまの理由オモシロカワイイです♡
    うどん王国民の矜持なのでしょうね。

    チャーミングなお母さまについてはもとより、ご意志が強くて茶目っ気のあるお父さまについての様々なエピソードが大好きです笑

    またたびたびお話して下さいね

    • サカキシンイチロウ

      ららさん
      父は本当に食いしん坊で、しかも雑食系。なんでも食べてなんでもおいしいという人でした。でも自分から進んで食べるものはいつも決まっていて、寿司に天ぷら、それからステーキ、上海蟹。
      しかも豪快に食べていました。
      食の好みがボクよりもタナカくんに似ていて、父も彼のことを随分かわいがっていました。

  3. らら

    早速エピソードをありがとうございます。
    健啖家には元気で気持ちの若い方が多いですよね。好奇心と身体の強さがそうさせるのかもしれませんね

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