そばに戯れ、オーツミルクとブラウニーで甘いご褒美

気になっていたお店でお昼。「京橋恵み屋」という立喰いそば店。
蕎麦しかない店。
うどんはなくて蕎麦だけというのじゃなく、天ぷらを置かないお店。
大根おろしや天かす、納豆、あるいは山芋とろろなどのトッピングはある。代わりに麺の種類が豊富。「恵み」とお店の名前のついた蕎麦以外にダッタン蕎麦、黒胡麻ダッタン、田舎蕎麦、地粉切り蕎麦と5種類もある。
それに合わせる汁も基本の汁に鯖汁、ネギ汁、麻辣汁と4種類。熱いの冷たいのが選べたりして、蕎麦だけという献立でありながら何にしようかと迷うたのしみがとても良い。
田舎蕎麦に基本の汁と麻辣汁の両方もらう。
麺の種類が多いからひとり分づつ茹でていく。しばらく待ちます。カウンターの横には刻んだネギとわさびが置かれてそれをまず取りカウンターの上に置き、出来上がるのを待つ趣向。お店の奥には大きな茹で釜。湯気の向こうのご主人が凛々しく蕎麦を茹でていく。

次々やってくるお客さまの注文を見事にさばく女将さん。
一人前づつというペースで当然、待つことになる。
でもみんなそれを覚悟でやってくるから空気はおだやか。女将さんのニコニコ声でボクの注文が読み上げられて取りにいく。

盛りがいいのにビックリします。
並盛にして400g。
そばの一人前は200gから250gが普通ですから大盛り、あるいは2人前ほどの分量。
黒々とした麺はみずみずしくてつややか。喉が鳴ります。
基本の汁は冷たい汁、麻辣汁はあったかい。麻辣汁にはゆで卵とエノキが浮かぶ。まずは基本の汁にとっぷり浸してズルリ。甘めの汁はしっかりとしたうま味に出汁の風味があって麺はトゥルンと喉越しがよい。噛みごたえも食べごたえもある。

刻んだネギをくわえるとネギの辛みとシャキシャキとした歯ざわりがなんともおいしく香りもさわやか。蕎麦の風味もそれに負けず劣らず力強い。
麻辣汁がまたおいしい。辛みよりも痺れを強く感じる仕上がり。山椒の香りがとてもさわやかで熱々だから浸した蕎麦がなめらかになる。温度が上がって蕎麦も香りも力強くて、食欲沸かすいい一品。
カウンターにすり胡麻器がおかれてて胡麻をたっぷりすって加える。
これが最高。胡麻の風味と山椒の風味でどこか担々麺のような香りになっていく。胡麻の甘みが麻辣味を食べやすく、しかもうま味もどっしり。今日食べなかったネギ汁や鯖汁もいつか試さなくっちゃって思ってお店をあとにする。

 

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ブルックリンロースティングカンパニーでぼんやりついでに頭の栄養補給をします。
ここのブラウニーがおいしいの…。
東京フォーラムの緑の中のガラスの箱って感じのお店も明るくて好き。
オーツミルクラテをお供にもらってのんびり。
ミルクと違ってオーツミルクは蒸気を通しても泡\がしっかり立ってくれない。儚い泡で描く模様は弱々しくて、それがなんだかいとおしい。
ブラウニーをワックスペイパーの上に置き、両端をギュッとねじって提供する。キャンディーバーのようでかわいくニッコリします。
ほぼ立方体位という形。見た目以上にずっしり重たく、ふれるとしっとりした感じ。チョコレートの甘い香りがただよってくる。表面は凸凹していてところどころがひび割れていて脆く見えるのだけれども…。

割ろうとするとこれが頑丈。なかなか壊れてくれないのネ…。硬いから壊れないのじゃなくて、指が沈んでとっかかりがつかめない。生地同士がくっつきあって互いを守っている…、って感じとでもいえばいいかなぁ。やわらかいのに頑丈という不思議な感覚。
割ろうとするのでなくつまむようにしてひと口分にして食べる。
スパイシーな味わいです。
チョコの苦味や風味に混じってレーズンやオレンジピール、砕けたナッツの風味や味わい、食感が顔をのぞかせ混じって消える。見た目を裏切る複雑にして豊かな味わい。オキニイリ。

 

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