そばに天丼、穴子のにこごり、夏の昼
のんびり、くつろぎながら上等なそばをたのしみたい。
そう思って「大庵」にくる。コロナ前には並ぶ必要のない店だった。それが今では開店前にいつも行列。ぼやぼやしてると居心地のいいカウンター席が埋まっていまう。15分ほど前にきて、並んでめでたく一番乗り。カウンターの一番端に座って外の景色をぼんやりながめる。
日傘が多い。昔はこんなに日傘をさす人はいなかったよなぁ…。見える酷暑にうんざりします。
穴子の煮こごりでメインの料理をのんびりまちます。
タナカくんが好きだったのネ。穴子が好き。穴子の料理で一番好きなのは天ぷらで、二番目がこれ。ねっとりとしたゼラチン部分にふっくらとした煮た穴子。ビールのお供にして食べていた。

今日のメインは天丼セット。
ずっと「腹ペコ仕様」の料理のように思えて遠慮していたけれど、先日食べて、これがなかなか粋でよかった。
せいろ一枚、小さな天丼。
漬物、そしてお味噌汁。
手前にせいろ。
つまりあくまでメインはそばです。
天丼はお茶碗サイズの器にはいってご飯控えめ。
エビにかぼちゃに茄子の天ぷらがのせられていて天丼というより、冷めないようにご飯の上においた天ぷら…、みたいな感じ。
しかもエビが上等です。まるまる太って、尻尾と体のバランスも良い。つまり伸ばさず、膨らまさずの正直なエビ。むっちりしていて歯応えムチュン。甘くて香り華やかで薄づき衣がその持ち味を引き立てる。
甘すぎないタレもほどよく、ご飯にあまりタレがかかっていないのネ。だからタレかけご飯と白ご飯を食べ比べることができるのがありがたい。
それにくわえて穴子の煮こごりを熱々ご飯の上にのせると煮凝り部分が溶けてご飯にしみだす。穴子の香りが目覚めてご飯はスベスベ。口に含めばとろけて穴子雑炊のようになってく。ウットリします。
そばもおいしい、好きなそば。
角がキリッと立っていて歯応えがよくみずみずしい。香りもふくよか。キリッと辛めのタレは凛々しくて、そば湯で割れば出汁の風味が目を覚ます。お腹以上に今日も気持ちが満ちました。






