ずっと一緒にいられますよう…。

新宿三丁目の追分だんご本舗に七夕飾りができました。
いろとりどりの団子が並ぶショーケース。奥に茶屋があり茶店のようなしつらえの店。
お店の角に季節を連想させる飾りを置いて街に彩り添える。
明日から7月。
あぁ、七夕の季節になるんだと季節を教わる。
笹の枝を飾る短冊を自由に書ける。飾りの脇に小さなテーブルが置かれてそこに色とりどりの紐付きの短冊。マジックペンや筆ペン、あるいは硯に筆が揃えられてて、ゆきかう人が思いを書いては飾ってく。
毎年のこと。けれど去年と違っているのはペンが透明の箱に収められててすべてが消毒済みとある。使う分を取り出して、書いて使ったら使用済みのペンを入れる筒に戻しておけば、お店の人が消毒をして箱に戻すという配慮。季節の行事も今仕様。

毎年ボクらふたりは同じ言葉を短冊に書き、枝に結んで両手を合わせる。
「ずっと一緒にいられますよう」。
今年も書いて枝に結んだ。
ずっと一緒にいられますよう…。

今日で68日目。
いろんなことは落ち着いて、遺骨もそろそろご遺族が取りに来られることが決まった。
部屋も片付き徐々にひとりの生活に適した部屋になってきた。
あたふたとしたどうしようもない気持ちが一旦落ち着いて、それがむしろきっかけのように最近、とてもさみしくかなしい。
理由もわからず泣いてしまう。
それも声をあげることが我慢できないほどに悲しく、それは部屋でも街でも電車の中でも起こるからちょっと困った状態にある。
ずっと一緒にいるということは、ずっと一緒に老いていくということでなのにボクだけこの2ヶ月ほどでスゴく歳をとった気がしておろおろしちゃう。慣れるほかなくしょうがない。宇治金時を食べていく。

ボクはそんなにかき氷が好きじゃなく、理由は甘くて冷たすぎるから。大抵食べきることができずに残す。
一方彼はかき氷、とくに宇治金時が大好きで「ボクの体は水冷式じゃなくて氷冷式なんだ」って言いながら、冬でもあれば食べていた。
ずっと向かい側の伊勢丹地下の虎屋菓寮の宇治金時が好きだったけど、3年ほど前にサラサラ氷からザラザラ氷に変わってそれで、ここの氷を好んで食べてた。
かんなで削ったような氷に甘さ控えめ、苦味がキリッとたった宇治がかかってたっぷりあんこが乗っかる。宇治シロップは控えめで氷の中まで染み込むほどには使われてない。表面を食べてしまうとかいた氷だけになり、あんこの味を心置きなくたのしめるのがいいんだよ…、って言ってた。たしかにそういう仕上がり。考えてみれば今シーズンの初物です。間に合わなかったね…、って言いながら3分の2ほど食べたら気持ちが一杯。彼に残して帰ります。

 

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今日は午後からたっぷり時間があった。それで「タナカプレート」を作ることにする。
彼が好きだったナポリタンとハンバーグ、目玉焼きにトマトサラダをのっけたプレート。タナカプレートって名前は今つけた(笑)。
16分茹での太いスパゲティーを20分茹でて湯を切り油をまとわせ冷蔵庫の中でさます。そうすることで麺に歯ごたえがでてケチャップと一緒にいためるとバリバリになる。具材はハムと串切り玉ねぎ、ピーマン。塩で下味つけたところにケチャップたっぷり。焼き付け仕上げて出来上がり。
ハンバーグは牛7:豚3。ソースをかけずに食べられるようウスターソースと粉チーズ。よく練り休ませそして焼く。ひっくり返さず白身をこんがり焼き上げた目玉焼き添え、トマトサラダでひと揃え。

コメント

  1. pin

    新宿追分、追分だんご。ここのお店だんだん少なくなる甘味処のなかで、家族も気に入っているお店です。ずっと変わらず営業シていてほしいなと思っています。最近は特に、お店を見ると「ずっと営業シてほしいな」とおもうことが多くなりました。

    もう七夕なんですね。季節が移り変わるのが年々早く思われます。
    七夕は今や分かるる天の川は川霧たちて千鳥なくなり

    • 蜂蜜

      「ずっと一緒にいられますよう!」
      25年間そう言う想いが継続できる相手と巡り会えた事はなんと素晴らしい人生でしょう!
      「タナカプレート」見たいな愛嬌のある方なんですね。
      優しい気持ちになりました。

      • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

        蜂蜜さん
        お茶目で洒落っ気があって、いたずらっ子っぽいところもあって。まるで子供みたいな人でした。

  2. サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

    pinさん
    ずっとこのまま…、って思うことってよくありますよね。変わらなくていい。このままここで来年も再来年も。でもそれが一番難しいのですけれどネ。

  3. なすび

    閉まってた食べ物やさんももあきだして、さかきさんのにこにこな食べ物の話がみたいなあ~と伺ったら、大変なことがおありだったんですね。
    かわいいさかきさんがそんなにいうくらいだからよっぽどかわいかったんだなー!
    さかきさんはいっぱい長生きしてほしいです。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      なすびさん
      生きるということの意味を考えることってなかったのに、最近、しみじみ思います。
      いつも一緒にいようねといいながら、ひとりで行動することもお互い多く、体がいつも一緒にいたわけじゃないのにいつも一緒にいたんだなぁ。
      しみじみさみしいです。

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