しらすのパスタ。シシリアの四角いピザ

朝にパスタを作って食べる日曜日。
上等な釜揚げしらすを昨日かってきた。
それを使ってパスタを作ろう。
ベースはオリーブオイルで釜揚げしらすの塩分と風味に旨味を最大限生かしてやろうと思って作る。

まずイカスミを練り込んで仕上げたタリアテッレの乾麺を塩をたっぷりくわえたお湯でガンガン茹でる。
そのかたわらで、オリーブオイルを温めてほんのちょっとだけニンニクくわえてそこにしらすを入れて炒める。
魚臭さがなくなって、鼻をくすぐる匂いが香ばしくなってきたら一旦、火をとめ刻んだディルをパサッと入れる。
鍋の中ではクツクツ、パスタが茹でられてひとつ引き上げ口に含むと、イカ墨の濃厚な味と磯の香りがすでにおいしい。あと1分ほどで茹で上がるかなぁ…、そのタイミングでしらすを炒めたフライパンの下の火をつけドライトマトをオリーブオイルで戻したものをちぎってくわえ、そこにバサッとパスタを移す。茹で汁くわえてタプンタプンととろみをつけたら出来上がり。
むっちりとしたパスタの食感がたのしくて、そこにしらすの風味と味わい、トマトの酸味と甘みがおいしい。よく出来ました、日曜日。

昨日に続いて銀座に出ます。
ひさしぶりに来てみたかったお店でお昼を食べましょうか…、とイタリア料理の「シシリア」にした。
四角いピザで有名な店。ボクがしばらくいた鎌倉の駅前にあった「ランプポスト」ってお店のピザも四角くて横浜にも数軒、四角いピザのお店がある。
曰く…、横浜のピザ屋はアメリカの海軍出身のシェフが多くて、船の小さな厨房でなるべく大きなピザを焼くにはオーブンの天板隅々を無駄なく使える四角がいいからという説がある。アルザス地方のタルトフランベも四角い生地で、けれど船の厨房とは関係はないから別の理由で四角いのでしょう。でも、なんだかどこか特別で、特別な上になつかしいからたまに来ていた。
来ると必ずたのむのがグリーンサラダで、ここの名物。木のサラダボウルにこんもりキュウリの山が入って供される。

そのうつくしさ。
にわかにサラダと思えぬほどにいさぎよい景色がゴチソウ。
薄切りキュウリの下にはレタス。
大きなままの葉っぱをふっくら、空気を含ますように重ねてこの山形の造形の基礎を作ってる。
キュウリはサラダ油とビネガー、塩をたっぷりまとってみずみずしくて下のレタスは酸味強めのフレンチドレッシングであえられている。
軽い味わい。
けれどときおりガツンとニンニクの風味がたのしいアクセントになり飽きずたっぷり食べられる。
食べ終わったボウルの底に案外たっぷりのニンニクが溜まってなるほど…、これがアクセントの正体なんだと合点する。
サラダを食べ終わるタイミングにて四角いピザが到着します。トッピングを自由に選べるところがうれしく、ボクはいつもアンチョビ、サラミ。

タナカくんはこのシステムがいたくオキニイリで、なにしろマッシュルームを食べなくてすむ。缶詰マッシュルームなんかが入ってたらもう最悪なんだよね…、っていつも言ってた。ここには無縁のトッピング。
がっしりとしたしまった感じの生地にたっぷりピザソース。オレガノの香りがなんともアメリカ的でアンチョビの塩味、香りが混じってベースがしっかり出来てる。硬いサラミの歯ごたえに噛むと脂がにじむところもおゴチソウ。チーズが焦げてバリバリまるで、チーズせんべいのようになって端の部分にこびりつく。
タバスコをバシャバシャかけて大人味にして今日も食べます。BGMでサイモンアンドガーファンクルの明日に架ける橋が聞こえてきました。お昼過ぎ。

 

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