さよならかどや。ぶっかけ中華に大人ソフトクリーム
今日は病院で精密検査。朝早くから検査続きで終わったのが1時過ぎ。もう腹ペコで、まだ間に合うかと病院を出て「とんかつかどや」にかけつける。
お店はシャッターが降りたまま。見ると貼り紙。9月30日で閉業されたという内容。
みなさんお年を召されてらっしゃいましたからしょうがない…、と思うも、家族できたりタナカくんと一緒に来たりしたお店。父が好きだったエビフライ。タナカくんのハンバーグ、母がプロのゴチソウって愛でてたポークピカタももう食べられない。
さみしいなぁ…。もっと来とけばよかったと悔やむ気持ちは、亡くした人にもっとやさしくしとけばよかったと思う気持ちと似ていてせんない。長い間、ありがとうって頭を下げてお別れします。ありがとう。
関連ランキング:とんかつ | 若松河田駅、早稲田駅(メトロ)、牛込柳町駅
ちょっと歩いて「白河そば」で昼にした。
夫婦ふたりでやってらっしゃる立ち食いそば店。白髪をキリッと後ろで結わえたご主人。伸びた背筋にハリのある声。元気で明るくお店の空気も凛としている。
醤油を使わず塩と出汁で仕上げた汁がおいしく、不便な場所にもかかわらずわざわざやってくる人たちでいつもにぎやか。
冷やした出汁に中華麺を合わせた「ぶっかけ中華」がオキニイリ。刻んだ油揚をトッピングしてちょいがけカレーに煮卵のせてひと揃え。
券売機はなし。注文すると仕事しながらご主人が計算をして値段を伝える。ちょうど1000円。
出来上がる。
キザミにワカメ、天かすに海苔。青ネギ、胡麻がパラリと散らかり器の中はなんともニギヤカ。箸を入れれば下からプルンと中華麺。一味をパラリでスルンと啜る。よじれた麺が唇撫でる感じが独特。チュルチュルシコシコ、バッサリ歯切れて散らかる感じが心地よい。
そして何より汁がおいしい。昆布の甘みや節のうま味に塩がくっきり輪郭つけて力強くて癖がない。冷たくしてもうま味、風味はゆるぎなく、ゴクゴク飲んでしまいたくなる上等さ。
ダチ油っていう辛味、痺れをくわえて炊いたここオリジナルの調味油をタラリ、数滴。たちまち味がふくよかになり、辛味、風味が食欲湧かす。
カレーも一流。スパイシーにて味わい深く乗せた煮卵は、白身が薄くなるほど煮込まれ黄身がホロホロ。ヒリヒリ辛くてどっしりうまい。冷たい麺で口を冷やして熱いカレーがあったまる。
煮た切り昆布に紅しょうが、刻んだたくわんが厨房の前に置かれて自由に取れる。出汁をとった後の昆布がこんなにおいしくなるなんて…、って始末な仕事にニッコリします。オゴチソウ。
関連ランキング:立ち食いそば | 牛込柳町駅、若松河田駅、早稲田駅(メトロ)
問診も終えテクリテクリと歩いて新宿御苑近くの「エイトコーヒー」。
エスプレッソソフトクリームがおいしいお店。
お店の造りはミニマルでシューボックスみたいな空間の奥にキッチン。左壁際に板張りベンチがあるだけで、テイクアウトのお客さまの方が多いんでしょうネ…、店の軒下に縁側みたいなベンチがあって、そこで今日はのんびり食べる。
ワッフルコーンにキレイに渦巻くソフトクリーム。上にパラリとエスプレッソの粉がかけられ目にまずおいしい。ソフトクリームもエスプレッソ味。なめらかにしてほどよく甘く苦味クッキリ。ザラっとエスプレッソの粉が舌をくすぐり、ガリっと壊れる。ソフトクリームがたちまち大人の味になるのもオゴチソウ。
ベンチに座って足をブラブラさせながら食べるソフトクリームのおいしいコト。いっぱい歩いたご褒美だからと思うとなおさらおいしく感じる、オキニイリ。
かどやさん、閉店したのですね。
美味しかったな、トンカツ。キャベツをもりもり食べて。
家族へのお土産にもしました。
酸っぱいロシア漬が好きでした。
家族も他界して病院にも縁がなくなって、バスを使えば行けない距離じゃないけど足が遠のいていました。
懐かしい思い出がまたできました。
とんちゃんさん
ロシア漬けとかビクトリアカツとか、独特の料理がいくつもありました。
料理のサイドにスパゲティーじゃなく平打のヌイユをウスターソースで味付けしたものが添えられていて、それがどうにもおいしかったことを思い出します。
昔はご兄弟が仲良く働いてらっしゃって、それも最近は奥さんとふたりきりの営業になっていました。さみしくなったなぁ…、と思っていたらの閉店。
思い出を大切にしなくちゃ…、と思います。