さくらんぼ狩り、次年子のそばに千本団子
この季節に山形に来てたのしみなのがさくらんぼ狩り。
いつもは昨日泊まった南陽市の近くの農園に行くのだけれど、今年は場所変え「東根」という町の近くの果樹園に来た。
今年は気候が不順でまだ完熟って状態じゃない。けれど十分甘くて実をもぎながら口に含んで歯で実をしごき、プップと種を吹き出し捨てる。種が土に戻って肥料になるから、遠慮なさらず存分にプップと吹いてくださいね…、はじめてきたとき言われてびっくりしたものでした。
これもひとつのSDGs。
バズケットに入れたさくらんぼは今日のおみやげ。マイクロバスに乗って移動の途中もずっと採ったばかりのさくらんぼの香りと一緒。ごきげんなり。
バスはどんどん山に向かって上がってく。
山形の最上川流域の山奥に「次年子」という地域がある。
「次年子」と「じねご」と読む。由来は冬に生まれた子の出生届が次の年の春になってしまうほどこの界隈は雪深いということらしい。
たしかに冬に来たときは一面見事な雪景色。そのうつくしさにウットリしてたら目の前を走る車が側道に突っ込みあわや大惨事…、って経験をした。今の季節は緑が深く、しばしのんびり、田舎を満喫。
「七兵衛そば」というそば屋で昼食。
古民家使った店で、入り口入ると蕎麦切り場。奥に大きな釜がありそこで次々蕎麦が作られ茹でられる。メニューは蕎麦だけ。食べ放題。わざわざここを目指して曲がりくねった山道を時間をかけてやってくる人が引きも切らない繁盛店で、今日も待ってお店に入る。
蕎麦は太くて色黒で、噛んで味わうタイプの麺線。辛味の強い大根の搾り汁に刻みネギ。甘くてうま味の強いタレを好みで注いで味を整え、麺をザブンと浸して味わう。
大根の辛味とネギのシャキシャキ感。たっぷりタレに浸しても蕎麦の香りが失せないほどに野趣にあふれる蕎麦にウットリ。食べ始めるとお店の人が「おかわりいかがですか」と蕎麦の入ったお椀をもってやってくる。
お椀2つで大盛りせいろの一人前…、って感じの分量。多くの人が3つ、4つを平らげていく。ボクは控えめ、二杯で満ちる。
箸休めにと茹でたきくらげやわらびのおひたしが来るのだけれど、これがおいしくたまらない。そば湯を注いでタレを味わい、たのしい顎の運動終了。オゴチソウ。
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最上川千本団子という店で〆。
もともとは豆腐屋さんで、それが今では行列ができる団子で有名。
もともと東北地方は餅や団子を好んで食べる地域で各地に団子屋さんがあるのだけれど、ここほど有名でいつ来ても行列ができるお店は珍しい。
基本はあんこにずんだ、胡麻にくるみにナッツ、醤油があってそこにホイップクリームやフルーツをデコレーションしてカスタマイズしていくというのが人気の理由。
今日は大人数でやってきたから基本の団子をたのんで食べる。ボクはくるみと胡麻団子。
筒状に仕上げた生地を筒切りにして上にたっぷりくるみ餡に胡麻餡のっける。団子はむっちり、プルプルで、やわらかなのに粘りが少なくトロンととろける。餡は塩と甘みのバランスがよくペロッと食べちゃう危険なゴチソウ。晩ごはんは我慢しなくちゃ…、って思う午後(笑)。
サカキさん
いつもブログを拝見しています。
宮城の山沿い出身なので、さくらんぼ狩り、七兵衛そば、夏はスイカを買いに山形には家族でよく出掛けました。
七兵衛そばのきくらげや山菜、お漬物。そして田舎の公民館に来たような雰囲気が大好きです。
今私は関東に住んでいるので、山形にはなかなか行けませんが、サカキさんの記事を拝見して嬉しくなり、コメント致しました。
Daisyさん
「公民館に来たような雰囲気」。
七兵衛そばさんはまさにそういう場所ですよね。気取らない雰囲気、気取らないサービス。そしておいしいおそばと言うことなしのオキニイリです。
夏になると街道沿いにスイカ直売場の看板が並ぶのをみると気持ちがウキウキしてきますよね。生まれた場所ではないのにふるさとと呼びたくなるようなところがステキだなぁ…、といくたびしみじみ思います。
ステキなコメントありがとうございました。