さいまき天ぷら、天よしの昼

市ヶ谷という街。かつて日本テレビがあった街。
オフィス街のようでもあって、同時にかつてのお屋敷街の跡を開発した高級マンションが建ち並ぶ住宅街でもあったりする。
そうそう、防衛庁があったりもするから、商業活動用の場所が少ないというのも特徴。だから昔から気軽に食事をする場所や、買い物するのに苦労する街として有名でもある。
そんなところに新店ひとつ。「天よし」という天ぷらの専門店。2年ほど前にできた飲食店だけをテナントにしたビルの1階で、カウンターに揚げ場が2つ。テーブル席が周りを囲む高級感に満ちた店作り。職人さんは若くてなかなか初々しい。

ランチのメニューは随分絞り込まれています。
基本は定食。それが2種類。
オモシロイのがこの定食の売りが才巻海老を使っているというところ。で、その才巻海老が何尾かで値段が決まる。
3本で1112円。税込価格1200円。5本にすると1389円。消費税込みにすると1500円。
他にもアラカルトのメニューが揃ってはいるのだけれど、ほぼこのどちらか。聞いてみると税込み1500円の定食が売れ筋という。

たのむとにわかにカウンターの中がニギヤカになっていきます。
奥の厨房から天ぷらのネタが運ばれてくる。
カラコロ、油の中で衣の水分が爆ぜる音。
それが落ち着き、そろそろ天ぷらの仕上がりというタイミングでご飯と汁がやってくる。
テーブルの上には醤油や塩、天つゆ。
高菜の漬物が置かれてて、それを自由に使って天ぷらを味わう趣向。

まずは才巻海老の天ぷらがくる。
若干小さめ。けれど尻尾と頭もついてそのままパクリと丸ごと、たのしめる。ムチュンと歯切れて甘くて、しかもエビの香りがフワリと鼻から抜ける。天つゆはちょっとたよりない味ですか…、そのまま食べると十分おいしく、ご飯のおかずにはちょっと心もとなく、塩で味わう。こりゃ、旨い。

おいかけ野菜の天ぷらがくる。
まずは舞茸。
それから玉ねぎ、かぼちゃが到着。
舞茸は衣がサクサク、香り華やか。玉ねぎはシャキシャキ、そして甘くてとろける。
かぼちゃホクホクと、どれもが違った食感、味わい。なかなかによい組み合わせ。それに続いてさつまいも。
やはり天ぷらは揚げたてがおいしい。季節の野菜の天ぷらもおいしいけれど、やっぱりエビのてんぷらがいい。
どんなお店もそのように…、と心がけてはいるのだろうけど、それをこうしてあからさまに伝える店は今まであるようでなかったように感じてニッコリ。
しかもコノ場所。近隣のオフィスがほとんど今日はお休み。だから周辺人口は少ないはずなのに続々お客様がやってきて、ボクらが帰る頃にはすっかり満席状態。もしかしたらいい場所を引き当てたのかも…、って思ったりする。オモシロイ。

玉子の天ぷらもついている。生卵を衣と一緒に油に浮かべ、半熟状態で引き上げる。最近流行りの天ぷらで、お店によってはほぼ生の状態の玉子で仕上がったりする。
けれどこの店。うれしいコトに白身はしっかり熱が入って、端の部分はチリチリ仕上がる。黄身はとろとろ、半熟状態。ご飯の上にのっけて黄身に箸を当てると、トロンと黄身が流れ出す。醤油をかけてハフっと食べると、焦げた白身の香ばしさ。衣の油と黄身の粘りととろけ感。甘みも感じてそのおいしさにウットリします。気に入りました、いいお店。

 

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