ご飯をメインの武器にするコトって…。

ひさしぶりに「大かまど飯寅福」に来る。
昔、大いにハマったお店のひとつでお店の目立つところにかまどが作られ大きな羽釜で炊き上げるご飯を心ゆくまでたのしめるという、当時、ありそうでなかったお店。
もう20年以上も前のことになりますか…。
3種類のご飯が常時用意されててお替り自由。ご飯のお供に惣菜が3種類あり、それも食べ放題という腹ペコくんにはウレシイ仕組み。しかも惣菜は野菜がメインのやさしい味わい。腹いっぱいと健康的がほどよきバランスをとっているのがありがたかった。
おいしいごはんを武器にして飲食店を作ろうとしたらこのやり方にトドメをさすに違いなく、なのにいまだにこのブランドを超える何かがでてくるわけじゃないのが不思議。

仕事柄、いろんな人に聞かれます。
ご飯をテーマにした日本らしい業態をつくりたいんだけど…、と。
答えはすでにこの店が出している。
もしなにか工夫をするとしたら、貧弱なメインディッシュをブラッシュアップして、テイクアウトコーナーと物販エリアを取り込めばいい。
そんなことはわかっているんだ…、と提案された人は大抵憤慨するけれど、憤慨するだけでそれを試そうとしないところがオモシロイ(笑)。
答えはわかっているけれど、答えに近づくための手法がなかなか見いだせない。しかもその答えにはちょっとした地雷のようなものが仕込まれていて、なかなか足を踏み出せない。
例えば惣菜。一人できてテーブルにつくと結構な量の惣菜が届くのですね。お代わり自由なんだから誰にでも食べ切れるだけの分量が来ればいいのにお替りしなくていいくらいの量。食べ残すのはいろんな意味でもったいないから、食べきろうと努力をしちゃう。なやましい。

昔は店がそもそもカウンターや大テーブルがほとんどで、6人席に対して大きな惣菜の鉢が置かれていました。
そこから菜箸で食べられるだけとりわけ食べてた。
みんなで一つの料理をシェア…、というのを嫌う人が多いのでしょう。今でもいくつかの大テーブルではそういう仕組になっているけどそのテーブルはあまり人気がないようでした。
不特定多数で匿名の人が料理をシェアするバフェは大好き。
でも目の前の人とシェアすることはNG…、と、なんと不思議な日本の風潮。料理が2つ選べる定食。一つは太刀魚と豆腐の黒酢あんかけ、もう一種類は豚の生姜焼きを選んでたのむ。たっぷりの惣菜の量を含めばご飯をお替りするに十分な量が揃ってやってくる。

ただ、残念なところがいくつか。天ぷらにした具材の黒酢あんかけなのだけど、肝心の太刀魚はほんのひとかけ、ほとんど野菜でござんした。生姜焼きはふっくらおいしく千切りキャベツも切りたてだった。
ご飯のお供にふりかけがある。これがおいしく、たのしみに容器の蓋をとったら中にビニール袋の包がゴロリ。乾燥剤の袋なんだけど、うーん、興ざめ。ご飯は見事においしくて、お米、炊き方、保存の仕方にこだわりもったお店の力を感じるだけに、こういう小さなところが残念。追加でたのんだじゃこおろしも手乗りサイズでいささかがっかり。
きゅうりの浅漬、切り干し大根、おひたし小松菜とこういうところに来ないとなかなか口にしないだろう料理はおいしく、残さぬようにと必死に食べる。それでもお店のおねぇさんが「お替りいかがですか?」とにこやかにやってくる。お替りする人はいるの?と聞いたら、女性はみなさん…、とまたニッコリ。すばらしきかな、女性の胃袋。お味噌汁だけは出来合い的で残してしまう。昼のコト。

 

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