これでいい天丼、これがいい天丼

銀座天一の松屋銀座のイートイン。
テイクアウト専用のお店が先日改装されてイートインコーナーを併設するようになっていた。
天一の天丼はタナカくんの好物でした。けれどよく行っていた伊勢丹新宿のお店だと4000円近い値段になるのが玉に瑕。かつて新宿にあった天ぷらつな八のイートインみたいなお店の天丼がタナカくんは好きだった。
1500円ほどの揚げたて天丼。彼が逝って半年ほどで駅の再開発のために閉店。タナカくんが連れてちゃったって思うことにしたなつかしい店。
そんなお店を思い出させる気軽なお店。気軽な値段。税込み1500円ちょっとです。

テイクアウト用の天ぷらを使った天丼ではないんですネ。
注文してから天丼のために揚げた天ぷら。
だからちょっと時間がかかる。
素通しガラスの向こうに厨房。
おいしい匂いをかぎなら、しばらく待って料理完成。
エビが2尾、キス、茄子、しし唐でひと揃え。
せっかくだから赤だしも追加しました。さぁ、食べる。
いい天ぷらです。
衣は軽い。薄付きではなくしっかりとした衣に厚みがあるのだけれど、サクッと揚がっているから軽い。
衣に丼たれがほどよく染み込み油の香りに混じってタレの匂いもおいしい。そしてタレの色は明るい。天一のお店で食べる天丼はタレが色黒。濃い味、そして甘めのタレ。

ところがここのタレは甘みが控えめで、醤油の風味がフワッと漂う。
これです、これです。好きな味。タナカくんもこういうタレの天丼が本当は好きで、あのつな八の天丼もこういうタレの味だった。
エビは決して大きくはない。でも身はしっかりとたくましく、ムチュンと歯切れてエビ独特の香りと甘み、そしてうま味が口に広がる。その持ち味をタレが邪魔せず引き立てるところもおいしくウットリします。
茄子はとろとろ、キスはふっくら、香り独特。しし唐の青い香りが油をすっきりしてくれる。
硬めのご飯にタレがしっかり染み込んで、汁に漬物までもがおいしい。くれば絶対よろこんだだろうなぁ…、って思ったりした。オキニイリ。

 

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