かんだやぶそばの声のもてなし
うだるような暑さの今日。
昼をささっと軽めにしようと「かんだやぶそば」にやってくる。
実は近所の「神田まつや」を最初は目指した。
胡麻ダレせいろで冷たい滋養をとろうかと思って目指してやってきたら、びっくりするほどの列でした。
暑い中、汗をかきながら待つ人、ざっと15人ほど。
実は最近、神田まつやのウェイティングは常態化していて、以前ならばどんな時間でも来ればひと席、ふた席は空きがあったものでした。
今やふらっと気軽に利用できないお店になっちゃった。
インバウンド人気もあるのでしょうね。
一方、かんだやぶそばの方はほどよく静か。
いつも行列とは無縁の店です。
緑の生け垣が結界の役目を果たしているのでしょうか。涼を取るための冷たい蒸気が噴霧されてて都心の郊外みたいな感じ。
お店の中は7割程度の入りで、カウンターか小上がりか好きなところをお選びくださいと鷹揚なこと。
カウンターに座ると眼の前の窓は雪見障子仕立てになってる。窓の向こうに竹林があるようにみえる風情にホッとする。

おかめそばを所望しました。
暑い日にこそ熱いおそばで食後の涼を取るつもり。
ここのおかめはおかめの顔をなさぬ仕上がり。
かまぼこ二切れ、醤油で煮込んだ松茸に湯葉に三つ葉でひと揃え。
湯葉は真ん中を昆布で束ねてリボンのようになっている。
だから見ようによってはリボンの下に松茸の鼻と思えぬこともないのだけれど、まぁ、そこはそこ。
お腹に入れば顔であろうが無かろうがおいしければよしといたします。
緑色がかったそばが独特でハリやコシをあまり感じることがない。汁を味わうためのそば…、って感じの仕上がり。
汁はおいしい。どっしりとした出汁にかえしの風味やコク。ひと口目からドスンとうま味が口の中にやってきて、軽い酸味で幕引きをする。
そばや具材を食べ終えるとそば湯がやってくる。
そばを味わうのによい塩梅の味に汁は整えられている。せいろのタレよりちょっと薄めな程度の濃さで、だから飲むときにはそば湯で薄めてということになる。そば湯で薄めると出汁の風味がくっきりしてくる。
ネギを浮かせば香りがピリッとひきしまりお腹の芯からあったまる。
そばを食べるためだけならばやっぱり神田まつやだなぁ…。
でもそば屋の空気をたのしみたければかんだやぶそばを選ぶのも悪くないなぁ…、って思ったりした。
だってこの店には独特のもてなし方があるんだから。
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