かのやで朝蕎麦。夜は蕾菜
朝ごはんを蕎麦にする。
新宿に「かのや」というセルフサービスのそば屋がある。
駅の西側、東側に1店舗づつあり、今日は東口の店。
2つの通りに挟まれた小さなビルの一階で、それぞれの通りに面して入り口がある。駅側の入り口から入ると細い通路の先に厨房。入り口脇には券売機。おいしい出汁の匂いがしてくる。
麺は自家製。うどんは手打ちでそばは五割。注文を受けて生麺から茹であげるので時間はかかるけど歯ごたえ、風味、喉越し見事な本格派。
出汁も天然素材を使ってとった正直なもの。しかもうどん用にはいりこと昆布を使ったやさしい味わいの関西風、蕎麦には節と醤油で風味を整えた関東風の出汁を使い分けてくれるとこもも独特で、お腹いっぱい食べても体に負担がかからぬところがありがたく、タナカくんも好きだった店。
ボクのオキニイリはかのやそば。
刻んだ甘辛お揚げにほうれん草、天かす、とろろ昆布に昆布の茎。
かまぼこ、ワカメにネギとたっぷり具材をのっけたにぎやかな蕎麦。
それをうどん用の関西出汁で食べるのが好きでずっとそうして食べていた。
ただタナカくんは「ここの蕎麦用の出汁もおいしいよ」と言って関東出汁でよく食べていた。
彼が食べてた汁を今日は食べてみたくて関東風で注文しました。
汁は色黒。醤油の風味と香りがくっきり、鰹節の出汁独特のスッキリとした酸味がずっと持続する。五割のそばは歯ごたえよくてざっくり歯切れる。その力強さには関東出汁の方が負けずにおいしいのかもしれないなぁ…、って思ったりもする。これもよし。
コロッケを一個追加しました。
半分に割り、一方はそのまま、残りは蕎麦の上にのっける。しばらくプカプカ浮いていて出汁にまみれていながらもパン粉衣はカリカリザクザク。それを無理やり沈めてしばらくそのままにする。
汁をどんどん吸い込むコロッケ。パン粉の中のじゃがいもが汁を吸い込みゆっくり溶けて汁をぽってりさせていく。そのぽってりに汁を吸い込みとろけたとろろ昆布が混じって一層ぽってりとなる。パン粉衣が含んだ油が滲み出す。天ぷら油と違ってちょっと重ためで、ずっしりお腹も満ちていくのがオキニイリ。
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野菜売り場に蕾菜が出てた。アブラナ科の野菜のひとつで、ブロッコリー、キャベツ、ケールなんかの親戚。からし菜の変種でだからほのかな辛味が特徴でもある。
これをはじめて見つけてきたのはタナカくんで「こんな野菜があったよ」って買ってきたのがちょうど1月の終わり頃。春つげ野菜のひとつでもあり油と相性がよくって天ぷらにしてよく食べてた。今日はオリーブオイルで塩炒め。ブロッコリの茎の部分を食べてるみたいな食感で油の吸い込み甘くておいしい。
タマネギとトマトと一緒に牛肉を炒めて玄米ご飯のおかずにしました。野菜がおいしい今日の夜。
そうそう、この形のまま大きくなったのがこちらにはあって、マスタードキャベツと呼ばれています。これを洗ってお塩で飴色になるまで(義母の言葉)漬けておくと、ピリッと辛味のある美味しいお漬物になります。でもからし菜で調べると全く違う野菜の写真が出てくるので、日本では一体何と呼ぶのだろうともう何年も不思議に思っておりました。
to22byさん
マスタードキャベツで検索してみたら、ほとんどがマスタード和えのキャベツでかなり下までスクロールしてやっと大きな蕾菜みたいな野菜が出てきました。
辛味があるところも蕾菜にそっくりなようで、蕾菜を塩もみして漬けてみようかって思いました。
野菜の世界って本当に多様でたのしいですね。