お通の雑炊、鯖ニラメンタイカレーチーズに焼いた餅

歌舞伎町で昼。やはりいつもに比べて人出の少ない新宿で、なのに歌舞伎町の映画ビルの周辺だけはとてもニギヤカ。
街の性格を変えてしまえるほど大きな映画館にはパワーがあるんだ…、ってしみじみ思う。
とはいえその映画館ビルのすぐ裏側はラブホテル街。昼から営業しているキャバクラの客引きたちがウロウロしていてかつての街の名残も健在。一定の秩序をもったカオスのステキにワクワクします。
目当ての店は「お通」という店。宮崎に本店があり24時間営業の雑炊の店…、というエッジの効いたコンセプトの店。朝の時間には半日ズレた夕食を食べる深夜仕事の人たちでニギヤカだったりするのもたのしい。

当然、酒のお供の料理が豊富。
宮崎といえばチキン南蛮。鶏モモ肉を叩いて叩いてやわらかくして、衣をつけてぽってり揚げる。甘酢に浸して油をおとし、そこにたっぷりタルタルソース。揚げているのにさっぱりとして、サクサクでもありしっとりでもあり。肉はふっくら。なによりトロトロのタルタルソースがおいしくウットリ。
シンプルなのに感心するのが味噌キュウリ。味噌は肉味噌。九州の甘い麦味噌で豚挽肉を炒めたたもので、それを昆布の上にのっけて出してくる。味噌だけ舐めても十分おいしく、キュウリをおいしくしてくれる。
マカロニサラダも胡椒たっぷり、塩の加減が抜群で大人の味にまたウットリ。

そして雑炊。メニューの種類は40種類ほど。
そこにさあざまなトッピングして好みの雑炊をカスタマイズできるというのがちょっと今的。
2種類たのんで、2人で分ける。
ひとつは和風出汁に焼いた鯖、ニラに辛子明太子。ご飯は十六穀米を選んでたのむ。
もう一種類はカレー出汁。餅とチーズをトッピング。

どちらも絵付きの鉄鍋でくる。カレーの方がちょっと小さめの鉄鍋で、和風出汁にくらべて水分が少な目だからなんでしょう…、餅も手伝いかなりポッテリ。どちらも溶いた生の玉子が覆ってて、カレーの方は水菜が彩り添えている。

鍋も熱々、中も熱々。だから器に取り分けようとしゃもじでちょっとかき混ぜただけでほどよく玉子に熱が入ってふっくらとなる。雑穀米はホツホツ、コロコロ、舌の上を転げ回るような騒々しさで、焼いた鯖もニラも香りが強くとても力強い。
明太子の辛味と風味で味がほとんど整うも、そこにきゅうりの肉味噌をちょっと混ぜると、グイーンとおいしくなっていく。
カレーで雑炊というのがここに来始めたときにはどうにも不思議で、ところが食べるとなんともおいしい。辛くはないんです…、風味がカレー。出汁と混じり合って強い旨味がカレーの香りを引き立てる。焼いたお餅がカレーの中でとろけてく。チーズもとろけてとてもなめらか。
雑炊だからお腹いっぱい食べてもそれは出汁をたっぷり食べたということ。お腹も軽くて、すぐにお腹が空いてくれそうな予感にニッコリ。オキニイリです、おゴチソウ。

 

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コメント

  1. としお

    50年ほど前に、カレー専門店でアルバイトをしていたとき、一日中注文のカレーを温めるのに使用していた小さい手鍋に水を足し、底に焦げ付いたカレーをコソゲ、残りご飯を入れて作ってくれた「晩のまかないの雑炊」がうまかったです。私もそのときはじめてカレー雑炊というのを食べました。貧乏だったし、温まるし、大変美味かった。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      としおさん
      ボクも家でカレーを作った最後は、カレーがこびりついた鍋に出汁を入れ、煮込みながらこそげ取りインスタントラーメンをそこに入れてグツグツさせるのがたのしみだったりします。
      情けないけどおいしい料理ってあるんですよね…、そういうモノを発見できたときのたのしさって他になかなかないですね。

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