お通の雑炊、こんなとこにいたタナカくん(笑)

歌舞伎町にある雑炊専門店の「お通」。
二人して好きだった店で24時間営業。飲んだ後とか映画を観た後って使い勝手も良かったけれど、朝早起きしてくるのが一番好きだった。
歌舞伎町って街も24時間動いてる街。だから朝が夜中の人がいる。
呂律の回らぬ金髪にぃさんやゴージャスネールのねぇさんたちが仕事終わりの朝の晩餐。すっとんきょうでへんてこりんな会話がたのしく耳をすませてクスクスしてた。
おいしい。けれど夜の歌舞伎町プライスでしかも雑炊だけで帰ればいいのにチキン南蛮や鳥の黒焼きなんて一品料理がおいしく結局、それも食べるとあっと驚く値段になっちゃう。それでもやっぱり一品料理をたのんじゃうわけ。

今朝はマカロニサラダに味噌きゅうり。
このマカロニサラダは東京一のおいしさで、冷蔵庫の中で冷やして閉めた茹で卵。
白身からは水分が抜け硬くなり、それは具材に。黄身はマヨネーズと和えて茹でマカロニにたっぷりまとわせ胡椒をかける。
マカロニの茹で加減も絶妙で、そこに刻んだきゅうりやさらしタマネギと食感とてもにぎやかでもりもり食べちゃう。昆布の上にのっけて焼いた味噌がおいしい味噌きゅうり。きゅうり自体ももシャキッとみずみずしくて、朝の体が腹の中から潤う感じ。今日もカリカリシャクシャク食べて、お腹の底から目覚めます。

メインの雑炊は彼が好きだった組み合わせ。「ニラサバワサビ」を選んで食べる。
鉄鍋の中で仕上げた雑炊でその鉄鍋ごとやってくる。
新鮮でみずみずしくて香り豊かなニラが表面覆う。ニラの上にはワサビの茎を山葵で和えた薬味どっさり。中をのぞくとサラサラご飯に焼いてほぐした鯖の身たっぷり。ニラにサバ、そして出汁の香りが渦巻く風味豊かなオゴチソウ。
癖ある具材や薬味がたっぷり入っていながら、出汁の味わいは揺るぎなく味噌きゅうり用の味噌をほんの少々混ぜて食べてもまた旨い。やっぱり好きなオゴチソウ。

 

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ここの近所に怪しいけれど旨い中国料理の店があるんだ…、と一度、行こうとしたことがある。
ところがここだと言われて見た場所が、怪しいを通り越して危なさ爆裂の路地だった。ここは無理だなぁ…、とどうにも足が前に出ず、結局、断念。「路地は銀座の路地に限る」なんて言ったら「銀座の路地は高くて怖い」って笑われた。
一緒に行ってあげれば喜んだのかなぁ…、と思ってまだ朝ということもあり路地に入った。
そしたらそこは想像以上にカオスで、やっぱり無理だとそれでも奥へ奥へと向かう。「上海小吃」というのがその店で、カメラを構えたらその店の向かいの店に彼を発見。なんだここにいるじゃないか…、ってパチリと撮った。怪しい場所でも明るくほがらか。ひさしぶり!
遺骨も無事に生まれ故郷にたどり着いたようでもあります。ひと安心。

コメント

  1. あーた

    トーホーシネマズができてだいぶ雰囲気が変わったとはいえ、歌舞伎町は今でも足を踏み入れるのに気合がいります。
    「上海小吃」、すごいところにあるなぁと調べてみたら、Uber eatsに対応してるようです、とはいえうちは配達区域ではありませんが(笑)。

  2. サカキシンイチロウ

    あーたさん
    なんと、歌舞伎町の魔窟からUber Eatsが料理を運んでくるとは、スゴイ時代になったものです。
    ゴジラのビルが出来てから、むしろこの界隈の暗闇はどんどん深くなっているようにさえ思います。光と影のコントラスト。それがこの街の魅力のひとつでもありますね。

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