お茶の水の山の上の山の上で山の上の朝

早朝、上野駅に到着。昨日の夜は遅くまで飲んで騒いで夜更かしをした。新幹線でもほとんど寝てて駅についたらお腹は空っぽ。グーグーなった。
こういう朝には日本のおいしい朝食食べて元気をだそう…、と中央線で御茶ノ水。
ちょっと歩いた丘の上にある「山の上」。山の上ホテルの日本料理のお店に到着。朝ご飯。
80室にも満たない小さなホテルでありながら、レストランが充実していてフランス料理のメインダイニング、コーヒーショップに中国料理、バーにラウンジと全部で8軒。中でも一流と言われるお店が「山の上」。
お昼に夜は天ぷらが主役の店で、朝は和朝食が提供される。白木作りの店全体が朝の光に満たされ輝く。昼から天ぷらが揚げられるカウンターの後ろの壁には氷蔵庫。油を扱う店なのに不思議なほどに空気がキレイでおいしいところに感心します。

ご飯かお粥を選べるようになっていて「ご飯」と一言。
熱々のほうじ茶、おしぼり、分厚いナプキンがまずやってくるのがホテル的。
しばらく待ってまず料理が並んだお膳が到着。
かつてこの店の朝食は6枠に分かれた木箱にご飯のお供が並んで来るのが特徴的で、どれが主役と言うわけじゃない音楽で言えば室内楽のような雰囲気だった。
今では焼いた魚と刺身が主役を分け合うブラームスの作品102番的華やかさ。
魚は粕漬けにしたマナガツオ。ミッチリ固く締まった肉質。ねっとりとした食感で皮がバリッと焼けててなんとも香ばしい。野菜を刻んで混ぜた玉子でふっくら作っただし巻き卵もしっとりおいしい。

刺し身の魚はキハダマグロ。脂がほどよくのっていて、ひんやり舌にのっかってトロンととろける。軽い酸味が後口スッキリしてくれてご飯のお供にピタッとはまる。
牛バラ肉を玉ねぎ、しらたきと一緒に甘辛味に煎り付けたもの。強い味付け。他の料理がすべてほどよく整ってるからひときわ強い味が舌に染み込む感じ。一方、青菜のおひたしは鰹節の糸がきたっぷりほどこされ上等な出汁で味わう趣向。素材の持ち味を邪魔せぬ出汁でゴクゴク飲んで器は空っぽ。大根、練り物、こんにゃく、絹さやを炊いた料理も味わいやさしい。口の中が潤うゴチソウ。体が起きる。

ちりめん山椒がココの名物のひとつでもある。
それがたっぷり。器にぎっしり詰め込まれ、それをご飯にパラリと散らす。
固めにたけたおいしいご飯。しかも熱々。蒸気で上に乗せたちりめん山椒がむらされるようになり、香り、風味がひときわおいしく鮮やかになる。
クシュっと歯ごたえおいしくて、実山椒が奥歯で時折はぜてビリリとしびれを感じる。おゴチソウ。
焼き海苔の上に刺し身のお供の山葵をのせて、ご飯をくるんでパクリと食べる。海苔の香りと山葵の香り。口の中から溢れ出し鼻から抜ける。豆腐とわかめを実にした味噌汁でご飯がすすむ。きゅうりとゴボウ、細切りにしたキャベツの漬物でご飯を一杯おかわりし、朝の〆にと栗羊羹。お茶をゴクリとのんでお腹を整えた。ありがたきかな…、日本の朝餉。

 

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コメント

  1. マンダリン

     昨晩宿泊してきました。
    都会のクラシックホテル。小さなホテルでアットホームな雰囲気が好きで最近は外資系のホテルよりここに泊まる事が多くなりました。
     各レストランもできる範囲でしょうが、我儘な注文にも対応してくれるところも気に入っています。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      マンダリンさん
      東京に住んでいて東京のホテルに泊まる必要はないのに、泊まりたいなぁ…、と思わせるステキのあるホテル。
      豪華ではない。でも贅沢。小さいからゆえの心地よさにいつもウットリさせてもらえる。こういうホテルが損座奥することって大変なんだろうなぁ…、とも思います。応援したくなりますね。

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