お腹いっぱいになりましたとも…、花彫酒家

土曜日の昼。
場所は新宿三丁目。
どこにしようかと思案して、ひさしぶりにおいしい担々麺を食べに行こうか…、と花彫酒家を覗いてみます。

小さな路地。
ビルの2階の気軽なお店。
平日は近所の伊勢丹の社員さんとか買い場の人たちがランチをするためとてもニギヤカ。
お店はスゴく大衆的で香港の裏路地あたりにありそうな雰囲気。
なのにそこを埋める人たちはパリッとはやりのスーツを着こなす人たちというアンバランス。シャツやネクタイを汚さぬようにソロリソロリと料理を食べる姿がちょっと滑稽だったりするのも新宿三丁目的。
スーツが「上等な職場で立派な仕事をしているしるし」ではなくなっちゃった今の時代に、立派なスーツを着ている人はそれを売る人ぐらいだという、不思議をしみじみ感じる空間。
Tシャツ姿にひっつめ髪のおかぁさんが、元気にお店を切り盛りします。おなじみさんと呼ばれるほどお店に来ているわけではなけれど、「お元気でしたか?」って聞いてくれるのがスゴくウレシイ。2人で定食、ふたつたのんだ。

今日の日替わりが回鍋肉がメインの定食。
味噌は少なめ。にんにくと一緒に油通ししたキャベツ、ピーマンと豚肉を炒めて最後に味噌で味を整えた感じの仕上がり。
中国料理というよりも韓国料理のような感じがオモシロイ。
大盛りご飯をモリモリ食べるには甘みが少なめのこの仕上がりがいいかもしれない…、って思って、バクバク。
青海苔スープに刻んだザーサイ。パイナップルでひと揃え。
もうひとつの定食はココの人気ナンバーワンの定番定食。ハーフ担々麺に炒飯という組み合わせ。野菜サラダがサイドにつきます。

名物料理の担々麺をフルサイズにして炒飯をハーフサイズにするのが多分、合理的な考え方。
けれどその逆。炒飯のスープの代わりに担々麺をつけました…、っていうこのへりくだり具合がちょっと好き(笑)。

まず担々麺と野菜サラダがやってくる。
炒飯は出来上がり次第で…、ということでたいていいつもこの順番。お膳の上の料理を全部一度に出さなきゃ失礼になる。外食産業の人たちはそういう部分にこだわって、こだわるがあまり「一度に提供できる品質の料理や作り方」で安心するようになっちゃった。
本末転倒。おいしければ多少提供が遅れてもしょうがないかと思う気持ちに甘えなくちゃ損なのに。
炒飯ができるまでを担々麺でたのしむ所存。ポッテリ系のスープです。胡麻の風味とナッツの香り。軽い渋みが大人味。スープ自体はスッキリとした後口でそこにひき肉の脂の旨味や干しエビのコクや食感が味を支える。自家製のラー油がおいしいので有名な店。ガツンと辛い辛味ラー油と中華スパイスの風味がおいしい正統ラー油の2種類あってその両方を使って好みの味に整え食べる。そうこうするうちに炒飯到着。

大きな鍋で何人前かまとめて調理するからでしょう…、他のテーブルにも次々炒飯が届けられていく。
たくさん一度に作るからおいしい料理っていうのがあって、その代表が炒飯。刻んだ野菜に練り物、玉子。具材はまるで大したことがなくまさに「飯を炒めて」作った料理。なのにおいしい。パラパラで熱々で、噛みしめるとご飯がフカッと奥歯を沈めるような食感。これを口に含んで担々麺のスープをゴクリ…、おいしい料理が口の中で完成するようなシアワセ感にうっとりします。
追加で焼きそば。太い麺を揚げ焼きしたのにあんかけタップリ。エビやイカ、豚肉に野菜と具材たっぷりでかなり上等。なのにこれが150円というありがたさにてにっこり完食。
お金を払ってお店を出るとき「お腹いっぱいになった?」と笑顔でおかぁさんが声かける。なりましたとも、また来るねってそんな会話もオゴチソウ。

 

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