お盆の浅草。お参りついでにアロマと尾張屋
盆の中日。浅草寺さんにお参りしようと思って浅草。やってるかしら…、と「珈琲アロマ」を覗いてみました。ご高齢のご主人がカウンターの中に立って元気でやってらっしゃるのを見て、ホッとするような、うれしいような。
今日も黒のタートルネックを着てらっしゃって、これがこれほど似合うのはスティーブジョブスとアロマのご主人って思ってニッコリ。
インバウンドさんでにぎやかでした。
あんずジュースとオニオントーストをまず注文。ミキサーに凍った杏と材料を入れスイッチ入れれば、ガコンガリガリと氷が砕ける音がする。ウオーンウオーンと唸るように回るミキサーは、今にも歩き出しそうなほど前後左右にに体を揺らす。音が休まりジュースが完成。

グラスなみなみ。
今様に言えばスムージー。
冷たくてぽってりなめらか。
スプーンですくいたくなるような仕上がり。
けれど唇をつけたグラスをかたむけるとトロンと口の中へと流れ込んでやってくる。
甘酸っぱくって杏独特の香りが華やか。
キーンとするような鋭い冷たさじゃなく、やさしく喉からお腹をさますやさしがいい。
食パンをトースターに入れ、焼きムラが出ないようにと途中で一度、裏と表を入れ替える。
食パンがが焼ける香りがしてきて、ポンっとトースターからパンが飛び出す。バターをカリカリ塗る音がして、オニオントーストが出来上がる。
紙ナプキンの上に置かれた二枚重ねのトーストひと組。こんがりキレイに焼かれてて、お皿に乗せる前にしっかり休ませ蒸気を逃しているからでしょう。紙ナプキンが濡れず乾いたままというのにうっとりします。
そしておいしい。
トーストではさんでいるのは生のタマネギと薄切りピクルス。塗っているのはバターだけ。にもかかわらず豊な味とでも言えばいいかなぁ。苦味に辛味、旨味や酸味がそろって味がととのっている。カリカリシャキシャキ、食感にぎやかで朝のお腹にほどよい分量。
〆のコーヒーをお願いしました。あたためた分厚いコーヒーカップに熱いコーヒー。フーフーしながらズズッと啜る。空気と一緒にコーヒーの香りが口へとやってきて鼻からぬけるたのしさにニッコリしながら、ゆっくりのんびり飲んでいく。
関連ランキング:喫茶店 | 浅草駅(つくばEXP)、田原町駅、浅草駅(東武・都営・メトロ)
そしてテクリと浅草寺。
スゴイ人出で道路が見えないほどのにぎわい。いろんな国の言葉が聞こえる。本堂に入るもそこも観光地。カメラを構える人たちの間を縫ってお参りすませ、そばをたぐりに尾張屋にくる。
暦の上ではもう秋の今日。いつもならば中秋の名月の頃にはじまる松茸そばが、今年は早くも、もう始まっている。
それでそれを食べようと企んだのネ。ショーケースの中を見ると、夏の冷麦、冷やしきしめんと並んで松茸そばのサンプルがある。夏と秋が同居しているという、これも異常気象の賜物と思うことにする。わるくない。

開店時間の20分前から並んで一巡目。
さすがにお盆休みの期間中です。
「お待たせしました」とうやうやしく蓋をかぶった器が到着。
蓋をあけると、フワッと松茸の香りがしてくる。
器の中に閉じ込められた香りが一気に噴き出す感じ。
食べる前からもうしあわせです。
汁の上に薄く切られた松茸がそばに蓋するようにびっしり、重なり合うように浮かんでいることに、しあわせ以上にしあわせになる。
そばは細めで、けれどざっくり歯切れてちらかる。汁はほどよく甘く、ほどよく酸っぱく、出汁の旨みがどっしりとした味わい、風合い。
そばをズズッとたぐりあげると、汁と一緒に松茸の香りが口へとやってくる。
そして松茸をひとつまみ。
最初はバサっと繊維が歯切れる感じがたのしい。ところが汁に浸かって熱が入るに従ってヌメってすべすべしはじめる。汁をタップリ吸い込んで、繊維と繊維がくっつきあってねっとりとした歯触りになる。それもおいしい。噛むとザクっと繊維が壊れて香りを一層強くする。
ズルズルゴクゴク、あっという間に器の中は汁だけになり、ネギを落として風味を変える。そしてゴクリと器は空っぽ。
初物食べて75日の寿命を延ばす。お線香の香りを連れて家にそろりと帰りましょう。
関連ランキング:そば(蕎麦) | 田原町駅、浅草駅(つくばEXP)、浅草駅(東武・都営・メトロ)












