お弁当の夜。ベルクの朝

中野新橋に行ったついでに上州屋のお弁当を買って帰った。
タナカくんが中野富士見町に住んでいたときに重宝していたお弁当屋さん。ショーケースの中におかずが20種類ほどおさめられてて料理をみながら注文できる。
好きなものを6つ選んで詰め合わせてもらえる「盛り合わせ」って言うのが人気でオキニイリ。
甘い卵焼き、鶏の唐揚げ、炊いた厚揚げ。茄子の肉詰め、ぜんまいの煮物にいんげん、ご飯に海苔かふりかけが選べてふりかけ。厚揚げは珍しいけど他の5つは昔からのオキニイリ。食べるたびに昔を思い出してなつかしむ。大根、ニンジン、ごぼうにこんにゃく、豚バラ肉をたっぷり入れた汁を作ってお供にします。生姜をたっぷり入れたから体がポカポカ温かくなる。火曜日の夜。

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水曜の朝をベルクではじめる。朝から混んでる店だけど今日は空席がちらりほらりとのんびりしてた。
「オーダー中です」って札をテーブルに置いてカウンターで注文をして料理をもらって戻ったら、そこに人が座っています。
あぁ、日本語が通じない人なんだなぁと思ってカードを指差してニッコリしたら「ごめんなさい」って席を立ってどっかに行った。日本語が通じない人じゃなくて常識が通じない人だったのでした。不思議な人がたまにこうしているものです。気を取り直して、さぁ、朝ごはん。
ミールにアイスコーヒーにした。トーストブレッドにポテトサラダにバターにコーン。これがベルクの朝の基本。
そこにハム、ゆで卵をのせるとプレート、ベーコンとチーズをのせればミールになる。今日の気持ちはベーコンでした。薄切りだけど焼けて脂がツヤツヤ滴り落ちる。ベーコンらしい香りも食欲誘う一品。チーズはひとかけ。波型ナイフで切り分けられてて、ビールを飲めばって言ってる感じ。

そうこうするうちにお店はどんどんにぎやかになりたちまち満席。
ビールを運ぶしあわせな人が目の前行き交う。
ベルクな景色。
トーストの半切れ分にポテトサラダを乗せて広げる。
上にコーンを貼り付けてオープンサンドのようにする。
もう片方にはレタスとベーコン。バターは使わずチーズをつまみにして食べる。
軽く酸味があってざっくり粗い仕上がりのパン。
新宿の「峰屋」のパンを使っていた。タナカくんがオキニイリのパン屋さんでどの駅からも遠い陸の孤島みたいなところにあるお店。原付の出番だねってブーンて飛ばしてよく買いに行ってた。
焼くとザクっと香ばしくポテトサラダを乗っけて食べるとそのぽってり感がパンの乾いた感じを引き立てるじんわりとろける。茹でとうもろこしがプチプチはぜて口の中がみずみずしくなるのもたのしい。

ベーコンとレタスをのせたパンは畳んでしばらく密着させてサンドイッチのようにする。手のひらの下でトーストの耳がバリバリ壊れていくのを感じてワクワクしてくる。ベーコンの脂がパンに染み込み軽く密着してくのネ…、かじるとカサっとパンが歯切れてレタスがバリッ。脂がジュワッと溶け出してきて、口の中で混じり合う。
おいしいなぁ…、ベーコンってなんでこんなにおいしいんだろう。特に朝のお腹を潤わす脂の旨みは格別で、髭に移った香りをしばらく嗅いでたのしむ。オゴチソウ。
アイスコーヒーをこくりこくりと味わって、ちょっとぼんやりいたしましょ。

 

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