お客様はビジネスモデルを食べる訳じゃないんだネ…

新宿で夜。なぜだかスゴイ人出でビックリ。人気の路面店はどこも行列。夕食でどこで食べるか迷う以上に、空いてる店を探すことがそもそも大変。ちょっと渋めの飲食ビルを覗いてみました。気になるお店が入ってて、試しにどうかと見てみたら申し訳ないほどにガラガラ。すんなり入る。宮崎、鹿児島をテーマに作った居酒屋で一発あてた会社が仕掛けた北海道がテーマのお店。「北海道シントク町塚田農場」という名前。メニューの表紙に彼の地の生産者さんが雁首揃えて写っているのも同じでござる。
お通しにコーンポタージュがやってきて、なるほどコレが北海道風?と思うも、これから酒を飲もうと思っている腹にスープはいささか水っぽい(笑)。

メニューはほとんど塚田農場。鶏が素材のメインでそれを手を変え品変え提案をする。他の店になさげな料理をメインにたのむ。
豚バラ肉の薄切りで山芋を包んで焼いた「山芋ステーキ」が今の売り。
焼いた鉄板の上に乗せ、生姜焼き的タレをジャジャっとかけて仕上げる。
シズル感は抜群で、けれど食べると中が冷たい。
どうりですぐに出てきたはずで、あらかじめ焼いておいた芋を鉄板にのっけただけ。施策段階では熱々でおいしかったでしょう…、その状態が再現されない。チェーンというシステムの宿命的な悪いとこ。
工夫を凝らしたお酒メニューはどれも甘くてお腹が冷えた。玉露を温めてくださいって言って飲んだら器がチンチン。電子レンジで温めたのをそのまま持ってきたのでしょう。唇を焼く。

サービス担当のミニスカ女子はご機嫌斜めなのか、「おまたせしました」とも「熱いですから」とも、「お下げします」とも一切言葉を発しない。なのに同僚たちとはうれしそうにおしゃべりしてる。ボクがご機嫌斜めになります。
昔ココのチェーンは料理はしっかりしていたものです。なのに今日の料理はひどい。さきイカの天ぷらがコーン状にした紙にくるまれやってくるのだけど、そこに油が溜まってベトベト。オシャレに提供しようという工夫が仇になっている。
バターコーンにはチーズがタップリ。混ぜると納豆みたいな匂いと一緒に糸を引く。
イカとホタテのぽっぽ焼きに至っては三角コーナーの中を彷彿とさせる汚さで〆て6264円。この会社、売上が減少傾向にあって理由をあれこれ分析する人がいる。でも理由は簡単。
お客様はビジネスモデルを食べるのじゃなくあくまで料理を食べるのだからおいしくないのは致命的。…、って思ったりした。残念な夜。

 

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お腹も気持ちも満たされず、しょうがないからちょっと歩いて大阪王将。
ここも前から気になっていた。
前を通るたび、中を覗いてみるとニギヤカ。
今日もずっと満席状態。中に入ってみるのははじめて。
厨房の中はほぼ中国人。サービスする人の名札も読み方わからぬ感じだったりするのがたのしい。
忙しいからということもあるのでしょう…、お店の人たち一生懸命。気持ちいい。
餃子の王将でありますからして、餃子をたのむ。
焼き色キレイでバリッと焦げて仕上がる餃子。あんとか生地とかに何か特徴があるわけじゃなく、でもおいしい。餃子って焼き加減が命なんだなぁ…、って思う。餃子がおいしいということが酒を自然とねだるのでしょう…、周りの人たち。ジョッキで酎ハイ、ハイボール、ビールをグビグビやっている。

とは言え居酒屋チェーンのように「まずお飲み物は?」なんて無粋なコトは言わずに水をまずもってくる。ココは餃子屋であって居酒屋じゃないからなんでしょう…、これも良し。
天津飯のあんかけの代わりに麻婆豆腐をのっけたものとか、エビをパリパリに揚げた天ぷら。どれもほどほどおいしくて、ただ化学調味料で味が整っているからでしょう…、お水がおいしくなるのに笑う。
酢豚をたのむと玉ねぎシャキシャキ、豚肉ふっくら。お酢の状態もすごく良くっておいしくビックリ。
一品料理の量もほどよくご飯のおかずにピッタリ量で、よく考えてるって感心しました。これもチェーンとホっとする。

 

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コメント

  1. たつやぢる

    「王将」には大阪と、京都がありますよね?私の周りには「王将は◯◯でなきゃ!」というこだわり派もいます。が、私はどちらも好きで利用しています。サカキさんは好みがお有りですか?

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      たつやぢるさん
      テキパキ食べてお腹いっぱいにしたいときには京都王将。友人と飲みたいときには大阪王将って使い分けでしょうか。ただ昔に比べて行く回数は減りました。一時期、京都王将の天津飯が好きすぎて、コレストロール値上昇の犯人はそれに違いない…、と思ったことがあるほどでした。

  2. Eiko

    「大阪王将」は私も新宿店で初めて入りましたが、チェーン店の良いところが出ていて(程よいメニュー構成、程よい金額設定、確かにお水が最初に出てきた!)、夜中でも煌々と蛍光灯がつく店内、気持ちよいですよね。

    チェーン店でもやり方があるんだよなぁ、って思う良さが印象に残っています。餃子美味しかったし!

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      おっしゃる通りと感じました。
      チェーン店だから全てダメ…、ではなく、チェーン店の良さが活かされている店はすばらしい。それもこれも、お店で働いている人の力と思います。
      新宿のこの店…、かなりのオキニイリです。

  3. 荒やん

    不機嫌な店員さん・・愛想のない店員さんが多いと感じる今日この頃です。

    席への案内からオーダー中、料理の提供からお会計に至るまで、会話をする機会はたくさんあると思うのですが、積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢がないといいましょうか、先日もちょっと寂しく、居心地のよくない思いをしたところです。

    飲食店に限らず、日本の店員さんは Robotic Worker に感じられる・・そんな事を異国の友人がつぶやいておりました。

    事務的に、機械的に、淡々と無表情で事務的な言葉を交わす・・そこには体温も表情も会話というスパイスもないわけで、 That’s sad っと・・

    別の異国の友人からは、日本で受けた最高の接客は自動販売機、ということを聞きました。

    急いでいるときや、人と触れ合うのがしんどい時。言葉の壁に阻まれて、意思の疎通が難しいとき。

    お金を入れて、ボタンを押せばほしい商品が出てくるし、お釣りもすぐに出てくる。こんなに簡素で明瞭な接客、商売は他にはないとの事でした。

    きっと答えのない問題で、同じ人でも気分や体調によって、求めるもの=求める接客は変わるとは思うのですが・・

    馴れ馴れしさと親しさを勘違いした接客も困りますが、サンプラーのようにマニュアル通りの言葉を繰り返す接客もいかがなものかと・・

    そんな事を感じる春です。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      荒やんさん
      昔、飲食店の教育は厳しく、その目的はいかにロボットのように働かないか…、というコトでした。
      その教育についてこれないのなら、この業界では通用しないね…、って平気で言えたものです。
      でも今、教育する人はビクビクしてます。
      厳しくするとやめられやしないかしら…、って。外食を目指す人達が減った。外食でもしょうがないかと思って働く人をあてにしないとお店の営業がなりたたない状況下にあって、ロボットの方がマシな状態が日常化している。
      なやましいです。
      なやましいけど、諦めちゃいけないのでしょうし、諦めないで一生懸命がんばっているお店も少なからずある。そういうお店を応援したいですね。

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