おでん屋 de 朝

a ogura羽田からはじまる朝。
ちょっと時間があったもので「おでん屋 de 朝」にしようと寄り道。
国際線のターミナルに途中下車する。
日本風情の料理を朝から振る舞うお店が結構あって、中でも好きなお店が「おぐ羅」。
飛行場…、しかも国際線のターミナルでおでんというのがオサレな感じでそれで「de」って感じでござる(笑)。

銀座、数寄屋橋のほど近く。驚くほどのスケールで変貌遂げた街の片隅。
小さなビルの地下一階。昔風情を守る老舗のひとつ。
実は銀座はおでん屋さんの宝庫でもあり、大衆的なお店から寿司屋のごとき高級な店まで揃うその中で、ちょうど程よい感じのお店。その支店。

a oguranooden店に入ると出汁の香りがふわりと漂い、なんだかほっと、なつかしいような気持ちになれる。
おでんが炊けてる鍋が置かれたカウンター。
職人さんが、おでんの世話をずっとしていて、お客様が店に入ると作業の手を止め、「いらっしゃいませ」と頭を下げて出迎える。
キリッとしたすがすがしさに背筋が伸びます。
海外の人に感じてほしい日本らしさって、こういう部分。慇懃無礼とか卑屈なほどのへりくだりとか、サーバント的サービズでなく、おいしいもので楽しんでいただこうという自信に満ちたプロのもてなし。いいなと思う…、オキニイリ。

朝には気軽に出しかけ茶漬けをと言う定食もある。
でもやっぱりおでんを食べなきゃなぁ…、と、おでん定食を選んでたのむ。

今日のオススメのネタを7種。
それに茶飯とだし汁、おかずがいくつかついてひと揃え。

おでんに茶飯と言う組み合わせ。
大人になってはじめて知った食べ方で、出汁のおいしさが味を左右するおでん屋ゆえの、ご飯を出汁で炊いてふるまうようになったんだろう…、と思ってた。
けれど豊橋界隈では豆腐やこんにゃくの味噌田楽に出汁で炊き上げた茶飯をつける文化があって、調べてみたらお江戸のおでんはもともと味噌田楽のようだったという。ふーん、なんだかオモシロイ。

a ogu odena ogu daikon謂れはともかく、茶飯におひつ。
しゃもじが揃い、おひつ、しゃもじがしっとり濡れているところ。
粋を感じる。うっとりします。

緋の蕪漬けにきゅうりに大根。
お茶漬け用のあられに梅干し、昆布の佃煮。小鉢代わりの豆腐の上には田楽みそがたらりとかかって味わい添える。

今朝の7種はごぼ天、ちくわ、こんにゃく、厚揚げ、わかめに玉子、それから大根。
どれも出汁をたっぷり含んで、噛むとジュワリと口の中が出汁で潤う。
厚揚げなんて、箸で持ち上げると自分の重みに耐えかねて、箸の先から出汁がポタポタ滴り落ちるほどに出汁を含んでみずみずしい。
わかめはすべすべ。大根のスジが見えるほど透き通ってて、箸を当てるとスパンと切れる。そのしっとりにウットリします。

a ogu chamesi深く切り目を入れたこんにゃく。
こんにゃくにまで味が入るってスゴいコトって思いながら、ハフハフジュワッと味わい食べる。

茶飯の上に玉子をのっける。
食べるとトロリと、ご飯と黄身がとろけてネットリ。
あられと昆布をのっけたところに熱々の出汁をかけて、出汁かけご飯にして〆る。
熱々の出汁を注ぐとあられの香りがフワリとあがる。香ばしい香りが鼻をくすぐり食欲わかせてくれる。
利尻昆布と鰹節。
昆布をたっぷり使っているからなんでしょう…、やさしい甘みが博多のうどんの出汁のごときで、後口スッキリ。サラサラご飯がお腹をあっため、満たしてくれる。元気になります。オキニイリ。

 

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コメント

  1. 茶碗交番

    おぐ羅って、ノンプロで肩を壊したから早実の監督だった先代やす幸の旦那から「おでん屋になれ!」って云われた巨体のあの方の店ですか?!ヒコージョーに出来たとは知りませんでした、びっくり!ところで然もおでん屋さんが似合いそうな荒木町ですが、杉大門通りの店が閉店し今や柳新道の一軒のみ。しかし異業種からおでん屋さん開業に向けてお二人の男女(奇しくも服部学園同窓)が、男性は六本木→荒木町へ移転の☆で仕上げ中(津之守坂の☆の跡地を確保済み)。女性は西麻布の☆☆で仕上がり済みです!乞う御期待!

  2. 茶碗交番

    先代やす幸さんは天才です。凡才なおでん屋さんなら暇になる夏場に冷やしおでん(トマトが入ってるとか)等々考えるでしょうけど、天才は違います。銀座一のコーキュー店の顧客はその時期何処にいらっしゃるか?そうだ軽井沢だ!っで軽井沢店出された(閉店)。お子様やお孫さんのお供でスパゲッティだのハンバーグだのバタくさい物ばかり召し上がっていたVIPが夜な夜な嬉々としてやす幸軽井沢店の提灯に吸い寄せられたの図は眼に浮かびます。御値段はギンザと同じだったとか。やはり天才です!(笑)

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      茶碗交番さん
      荒木町って確かにおでんが似合いそうなのに、おでん屋さん不毛の街ですね。
      不思議だなぁ…。
      銀座のやす幸さんにデビューしたときには大人になった気分がしたものです。
      お店の前に立つと、すすっと開くところ。人力自動ドアってよんでました。ひさしぶりにいってみたくなりました。

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