おいしい思い出、カレー南蛮、アイスコーヒー

日曜の昼。四谷三丁目の尾張屋にくる。
土曜が定休というお店でたいてい来るのは日曜日。尾張屋って名前の通り、きしめんがおいしいことで人気の店で中でも「味噌煮込みきしめん」が名物。平打ちなのにムチムチとした麺が独特。とてもおいしい。
けれどボクらが一番食べたのがかつ丼とカレー南蛮。年末にかつ丼を食べたから、今年はじめての今日はカレー南蛮にする。
麺は蕎麦。カレースープとの一体感がうどんよりもずっと強くて、あたかもカレーが細い麺の形をなして口の中へとやってくる感じが大好き。
しかもここのカレーはぽってりなめらか。そして熱々。カレースープの中からポツリポツリと泡が浮かんでパチンと壊れる。そのたびカレーの香りがポワンと強くなるのがオモシロイ。

麺にたっぷり七味をパラリ。カレーはしっかり辛いんだけど、出汁の風味や酸味がしっかり感じられ辛さよりも旨さを強く感じる仕上がり。だから七味で辛味や風味をくわえて味を整える。
厚めの豚もも肉が8枚近く。ザクッと歯切れて脂の旨味が滲み出す。
シャキシャキとした食感を残したままの玉ねぎがこれまたたっぷり。カレーにまみれてねっとりとろける蕎麦の食感を引き立てるのがオキニイリ。
刻んだネギを最後にのせて汁も蕎麦もキレイにお腹に収まりました。体がポカリと温まる。

 

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長い間、ドトールコーヒーに来てなかった。それで食後にひさしぶり。
尾張屋で食べたら〆はドトールコーヒーだったよなぁ…、って思いながらやってくる。
〆は夏ならヨーグルン。他の季節はアイスコーヒーに決まってた。「ボクの体は水冷式」って言っていたほど冷たい飲み物が好きで、熱いコーヒーを飲むことって滅多になかった。エスプレッソは大概ぬるいから飲むことはあったけど、アイスコーヒーとかアイスラテ、アイスティーをよく飲んでいた。
アイスコーヒーにガムシロ、ミルクのポーションパック2個を加えて飲むのがタナカスタイルで、今日はそれを真似て飲む。まずガムシロを注いで混ぜずミルクを氷にのせるようにして混ぜずしばらくアイスコーヒーにミルクが描く模様を眺める。

そのまま飲むと最初は苦いアイスコーヒー。徐々にミルクが混じって味がまろやかになり、最後は甘いコーヒー牛乳みたいになってく。
飲み終わってもずっとおしゃべりをして、氷が溶けてグラスに底に溜まったコーヒー味の水をゴクリと飲みながら氷をガリガリ齧ってグラスを空にする。歯が丈夫な人でしたから、ガリガリ奥歯が立てる音を聞いているのが心地よかった。
特別な店で特別なものを食べた思い出もたくさんあるけど、ただただ普通の日常に混じるおいしい思い出は格別ですネ。最近、タナカくんが食べてた食べ方でいろんなものを食べてみる。こんなふうに感じていたんだ…、って思ってしみじみ。ちょっと泣く。

 

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コメント

  1. きらり

    サカキさん、おはようございます。

    私も大好きな人との日常の何気ないやりとりって、ふとした時によぎってキュッとなる時があります…言葉も表情も美味しさも時間も、共有してたことが何よりも大切なものですね。
    タナカさんとの全てに宿っているいろんな思い出が、サカキさんの日常でいつまでも輝いて、私達に届けて下さること、感謝いたします。

    遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます!
    サカキさんの毎日に素敵なことが沢山ありますように☆

    今年も美味しい日々のおすそ分け楽しみにしています😌

    • サカキシンイチロウ

      きらりさん
      日常の当たり前のことの中に特別が宿っているんですよね。
      いつも一緒にいてくれてるなぁ…、って思ってあったかく感じます。
      お祝いの言葉、ありがとうございます。

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