うどんに天ぷら、おでんで讃岐風というのだけれど…
2ヶ月ほど前にうちの近所にできたばかりの「讃岐うどんオカマル」。
開業当初にいったときには、脱サラ組じゃないかなぁ…、って思われるおじさま2人が一生懸命やってた姿が初々しくて、料理の内容よりもその一生懸命に心惹かれた。
最初は昼営業だけだったのが、なんどかの夜のテスト運転をしたのち今では本格的に夜の営業もはじめたみたい。頑張れればいいなと思う。今日はひさしぶりの昼ごはん。冷たいうどんのぶっかけスペシャル。ハーフサイズのお揚げにとり天、ちくわ天。大根おろしに煮玉子というトッピング。おでんも始めたというので何があるんですかと聞くと、卵にはんぺん、さつま揚げ。はんぺんとさつま揚げをもらってたのむ。
お揚げと煮玉子はうどんの上。
天ぷらふたつは別皿でくる。
麺は色白、角張っていてつやつや、そしてみずみずしい。
コシがあるというよりも硬いんですよね…、歯ごたえがある。
ツルツルなめらか、喉越しがよい。
食感はいいんだけど塩味だとか小麦の風味とかが若干ひ弱。
タレがおいしければうどんは旨いって割り切りかなぁ…、悪くない。
ただおでんがちょっと残念だった。
讃岐のおでんといえば醤油と出汁で黒くなるまで煮込まれた平天、大根、牛すじ、煮玉子、こんにゃく。それに味噌だれや芥子をかけて食べるもの。はんぺんとさつま揚げではお江戸のおでん。讃岐うどんを名乗るならこういうところもしっかり讃岐であってほしいなぁ…、って思う。
お揚げは甘み控えめで、ツユも出汁のうま味がしっかりしていて醤油は影の風味づけ。悪くないなぁ…、って思ってズルリ。
ちくわの天ぷらを一口大にちぎってのっける。ツユを含んだ衣がトゥルンとやわらかになり、竹輪はむっちり。いい竹輪なんでしょうネ…、しっかりとした風味、うま味があっておいしい。
とり天には醤油をかける。醤油と言っても、鎌田醤油の出汁醤油。塩辛さよりもうま味が強くて「出汁醤油」とはよく言ったもんだよなぁ…、って思う逸品。おいしいうどんならこの出汁醤油をかけただけでおいしく味わえる。
そんなゴチソウ。パクパクズルリと一気に食べて、ツユを残して丼空っぽ。ごちそうさん。
うどん県生まれの爺です。
讃岐うどんに定番の「おでん」の味噌は、白味噌ベースの「辛子酢味噌」か本来の物です。元々県外からの移住者が多いので赤味噌ベースの味噌タレも増や単に辛子だけのお店も増えました。昨今は減りましたが、おでんには飯蛸がかなりの確率でありました。さつま揚げやはんぺんは私の知る限りうどん店では観たことがありません。
運蔵さん
はじめまして。
にも関わらずスパムチェッカーの調子がよくなく、せっかく頂戴していたコメントが反映されておらず、せっかくのコメントにお返事できず申し訳ありませんでした。
うどん県出身の父にとってのおでんはまさにおっしゃるようなおでんでした。
関東ではなかなか出会うことができません。はなまるうどんのおでんが讃岐リスペクトでなつかしい味。昔はセブンイレブンのおでんでも芥子じゃなくて芥子味噌が選べたことがありました。なつかしいです。