うつくしき焼きサンドイッチ。日本橋のロータス

午前中に銀行仕事。日本橋にやってきて仕事を早々終えて朝食。
「日本橋ロータス」に来る。
昭和のモダンを感じるお店。昔はもっとシャープではハードな印象だった。タバコも吸えて、この界隈のおじさんたちがぼんやりするのにぴったりだった。今ではドライフラワーが飾られたりテーブルクロスが張られたテーブルがあったりと、ちょっとやわらかなムードになった。しかも禁煙。空気もおいしい。
お年を召したマスターが変わらず現役、腰は少々曲がってもハツラツとして元気でらっしゃる。
焼きサンドイッチ有名な店。
昔、焼きサンドイッチといえば一種類だった記憶がある。本当にそうだったのか、あるいはいつもメニューを見ないでたのんでいたから気づかなかっただけなのか。今では6種類ほどあるようで、けれど一択、ミックス焼きサンドイッチを選んでたのむ。お供はコーヒー。砂糖とミルクもつけてもらった。

時間のかかる商品です。
まず薄い食パンを4枚、軽くトーストする。
2枚ひと組でサンドイッチを作ってそれぞれ6切れにする。
アルミホイルの上で一切れひと切れを立てて並べて、アルミホイルの端を折り器に仕立てる。
それを再びトーストしたら出来上がり。
一つはハムと野菜のサンドイッチ。
もうひとつはチーズと野菜。野菜はきゅうりとトマトでどちらもしんなり仕上がっている。
それにしてもうつくしい。ずらりと並べられた小さなサンドイッチがまるでモダンアートのような様。スパッとキレイに切り分けられて溶けたチーズが溢れ出すようにツヤツヤしてる。
ひと切れ分が舌の上にストンとのっかり、カサッと焼けたトーストが舌をくすぐりざっくり壊れる。挟んだ具材がクチュっと潰れて口の中で混ざり合う。

ひさしぶりに食べました。この前食べたのは6年前の夏のコト。
なつかしいなぁと思うと同時に、こんなにおいしかったっけか…、って思ってしまうほどおいしくって、びっくりしました。一切れ、そしてまたひと切れ。舌にのっけてサクッと食べる。
最後のひと切れにはピクルスのっけて口の中をスッキリさせる。
フレッシュフルーツの盛り合わせがついてくる。
リンゴに和梨、ぶどう2種類、オレンジ、グレープフルーツ、柿にキウイにバナナ、それからパイナップル。どれも食べ頃、みずみずしくて食べやすいよう一口大。こんなにたくさんの種類の果物を一度に食べることってそうそうないなぁ…、おいしい上にありがたい。
のんびりしてたら厨房の方から氷をかち割る音がする。そういえばお冷の氷もカチ割りでした。なんと贅沢。のんびりしたら北に向かって移動です。

 

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