うずまき別館、シルアリシルナシ担々麺

赤坂の町外れ。
路地が入り組む赤坂の街の中でも細くて小さな路地に面した雑居ビル。
その地下一階に「うずまき別館」という店がある。
近所に「中華うずまき」という店があって、そちらは夜だけ。
かつてロンフウフォンという挑戦的で独創的な中国料理とおいしいワインがたのしめる小さなメゾンがあったのだけど、そのシェフが招かれ一日三組だという営業してる。その別館。

ランチだけの営業というのがこの店。
入り口の上に小さな看板。
それをパチリと写真に撮ると、ちょっと香港の裏路地みたいな景色に写る。ここに洗濯物を吊り下げた棒が写っていたらほぼ完璧。
通りに面した目線の場所には看板はなく、メニューを書いた赤い看板が置かれているだけ。知らずにぼんやり歩いていると、ほぼ確実に通り過ぎてしまう隠れ家。同じビルに入店しているお店はどれも個性的でその外観はオフビート。秘密めいた感じがステキ。

お店は中地下。
タンタン、階段を降りるとみっちりとした小さな空間。
当然窓はないのだけれど、入り口のガラスの扉がまるで窓のような役目を果たしていてほのかに明るい。
地下にある屋根裏部屋って感じに、気持ちがほっこりしてきたりする。
ピカピカ、きれいに磨き上げられた厨房に調理人が一人立つ。

仕込み用の中華鍋。レンジの上には大きな鍋にお湯が沸いてる。最小限の調理器具が並んだまるで屋台のような小さな厨房。
メニューは汁あり、汁なし担々麺があるだけでまずはお通し。蒸鶏を中に閉じ込めたチキンスープの煮凝りがくる。丁寧にとられたスープが、口の中でとろけて広がり、お腹をグーッと鳴らせるゴチソウ。

まずは汁あり担々麺。
白ごま色をしたポッテリスープ。
ラー油の濃いオレンジ色が彩り添えて、上にタップリ炒めた肉味噌。
白いネギに青いネギ。青梗菜でひと揃え。

真っ白なネギのやわらかいところだけを選んで正方形に刻んでる。この切り方って、中華料理以外でなかなか見ない。
パリパリとした歯ざわりがたのしくしかもキュッキュと奥歯が痒くなるような感じがおいしい。

麺は断面正円にちかいストレート麺。
色白で、ヌルンとなめらか。スープをたっぷりからめとりつつ口の中へとやってくる。
旨いです。
小麦の香りと軽いとろみ、そしてバッサリ歯切れる歯ざわり。食べてるうちにネットリやわらかになってくんだけど、スープとのからみ、一体感が増してどんどんおいしくなってく。
スープは極上。どっしりとしたベースの旨みに胡麻の香りに軽い渋みとときおり山椒の痺れがまじる。炒めたひき肉に山椒がタップリほどこされているからなんでしょう…、そのひき肉をすくいあげご飯にのっけてパクリ食べると、これまた旨い。
ご飯はちょっと柔らかめの炊き加減。そのまま食べるとベトッとするけど、肉味噌乗っけて食べるとシットリ。炒め煮をしたひき肉の食感引き立てよき相性。
ホツホツとしたひき肉の食感際立ち、豚肉そのものの脂の旨みがジュワリ広がり、山椒の痺れがそれをひきしめる。辛いのだけどゴクゴク飲めるほどよき辛さ。なにより旨みがしっかりしてて体が芯からあったまる。

それから汁なし担々麺。麺を冷たくしたものと温かいままのが選べて、温かいモノ。平打ち麺の表面がでんぷん質でペトペトしたまま。そこにごまダレ、ラー油が絡んでしっかりしがみつく。
包丁で叩き切った肉はゴツゴツ、茹で鳥の肉をほぐしたものは噛むとネットリ、とろけて粘る。むっちりしていてけれど噛みごたえのある頑丈な麺が、口の中で暴れる食感がとてもたのしい。辛さに痺れ、甘さにほどよき酸味があって食べて飽きない。
挽き肉、タレがタップリで麺をほとんど食べても残る。そこにご飯を入れてよくかき混ぜる。坦々飯とでもいいますか…、タレの脂でご飯がパラリとちらかって、麺と一緒に食べてたときには気づかなかったナッツがゴツゴツ、ニギヤカな味。汁あり、汁なし、どちらもボクの好きな味です。オキニイリ。

 

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