いちごミルクのかき氷。月命日のお弁当

食事を終えて新宿御苑を散歩する。
千駄ヶ谷門から入るとそこは緑の深い木々の中。今の季節は緑の香りにむせぶよう。池を右手にながめつつのんびりあるくと茶屋が見えてくる。
新宿御苑中央休憩所っていういかにもお役人がつけた名前が無粋だけれど、居心地の良い内装に外の景色は都心にあって得難いスペース。無料で使える休憩所。けれど飲み物、スイーツ類が充実してて今の季節にかき氷がある。
お昼の〆にかき氷…、と思っていちごミルクを選んでたのむ。
タナカくんがかき氷を食べ歩くようになったきっかけが、目白の志むらっていう甘味屋さんのいちごの氷。果物の中で一番好きだったのもいちごで中でもいちごミルクが大好きだった。それで今日はいちごミルクのかき氷。

シャリシャリとしたミルクシロップをたっぷりかけて、いちごの粒を残して仕上げたいちごシロップをのっけて仕上げる。
いちごの香りが鮮やかで酸味がくっきりした大人味。
いちごシロップがかかっていないところはミルクの味がして、一緒に食べるといちごミルクが口の中で出来上がる。
かき氷というお菓子のたのしいところは、味がまだらであるところ。アイスクリームやシャーベットはどこを食べても同じ味で出来上がるけど、かき氷は食べる部分や食べ方で味がどんどんかわってく。
もっとも食べてくうちにすべての味が混ざっていくけど、シロップがかかったところを最初にたくさん食べちゃうと最後の味が薄くなる。今日は最後がミルクの味になっちゃった。後口スッキリ、それもよし。

 

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月命日用のお弁当。
長崎名物のトルコライスっぽく作ってみた。
もっとも「ボクが長崎にいた頃にトルコライスなんてなかったよ」って行っていたから、喜ぶかどうかはわからない。
けれどナポリタンと炒めご飯は好きだったから作ることにした。
炒めご飯はカレー風味のピラフにしとんかつの代わりに小さなハンバーグ。
蒸したブロッコリに甘い卵焼きでひと揃え。
ナポリタンには細切りにしたピーマン、タマネギ。ケチャップでしっとり炒めてディルの葉っぱを彩りにした。炒めご飯には胡椒をたっぷりほどこして、ブロッコリには芥子マヨネーズをプチュンと絞る。どれも好きな味付けで「おいしいよ」って言ってくれたに違いない。

ちゃんぽん用のかまぼこを使って汁を作ってみる。
あごだしをとり、かまぼこを煮て赤唐辛子で辛みをつける。甘い麦味噌を溶いて最後にすりごま混ぜて風味をつけた。
かまぼこのうま味が汁に溶け出して胡麻の香りがなんとも濃厚。クニュクニュかまぼこが歯切れる感じも独特でお腹がおいしくあったまる。
ぶつ切りきゅうりとトマトを切って塩をぱらりとちらして食べる。
今日のケーキにピエールエルメの「エレナ」を選ぶ。
ピスタチオのチョコの城壁でピスタチオクリームとマスカルポーネの領土を囲う。くるみやピスタチオ、ビスケットが建ち並ぶ緑の大地を掘りすすめれば中から桃やオレンジが転がり出してくるという、なめらかにしてピスタチオの風味を思う存分たのしむことができる名品。
ホットミルクでお腹をあっため、今日一日を佳く終える。

コメント

  1. EIKO ISHIKAWA

    お椀もかまぼこが長崎仕様!素敵な献立ですね。

    「佳く」終えるという表現が、今のサカキさんの日常とタナカさんへの想いを表現されているようで、しみじみしました。
    「寿ぐ」という表現も、ココで使い方を教えてもらった言葉。ありがとうございます。

    • サカキシンイチロウ

      EIKO ISHIKAWAさん
      ひとりになるとさまざまなことが雑になってしまいがち。
      心がけて丁寧に…、と思ってひとりをたのしんでいます。
      お褒めの言葉を頂戴すると励みになります。どうもありがとうございます。

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