あけましておめでとうなおむすびにチーズケーキ
今日から今年の営業スタートの「おにぎりスタンドリッツボン」。
明けましておめでとうございますのご挨拶を兼ねてくる。開店と同時にきたから新しい年のファーストゲストの栄誉に浴す。
いつものようにスパムと梅のおむすびに唐揚げ、甘い卵焼きを2個づつたのんでのんびり。眼の前でおむすびができていくのを眺めながら、互いの年末年始のことをあれやこれやとおしゃべりして待つ。なんともたのしいオゴチソウ。
朝の新宿二丁目は都心と思えぬ静けさで、ちょっと歩けば伊勢丹があるってことをすっかり忘れてしまえるステキ。まもなくボクの料理が仕上がるタイミングにてお客さまが来て、お口チャックで料理を待ちます。
おむすびを仕上げる手にはビニール手袋。
ひとつ作ってお皿に乗せると、次の一個を作るのにあたらしい手袋に変えるのね。
手袋の使い回しを一切しない、正直さ。
これでなくちゃとニッコリします。
大きな梅干しを崩してご飯の上にのせてご飯でくるむ。
ねり梅なんか使いません。
スパムのおむすびのご飯には胡椒を混ぜて、握って形を整えた上にマヨネーズを丁寧に塗る。
こんがり焼いたスパムを乗せて海苔を穿かせたスタイルのいつもながらにまたニッコリ。
酸っぱい梅干し、脂がおいしいスパムと同じおむすびでも具材のチョイスでこんなに味が変わるんだ…、って感心しながらパクリパクリと食べていく。
甘い卵焼きは甘すぎず、しっとりしていてやさしい味わい。
さっくり揚がった唐揚げはタナカくんが作る唐揚げとよく似てて、食べるたびなつかしくなる。
今日の亜野菜のぬか漬けは浅めの浸かりでいつも以上にシャキシャキしてる。人参、大根、葉っぱ野菜にさつまいも。アボカドのぬか漬けがほどよく溶けるさまがおいしくオキニイリ。
今日はお雑煮がサービスです。年始のふるまい。しかも徳島出身のマダムが作る白味噌仕立。焼かない丸餅がとろりととろけるお雑煮が田舎の雑煮に似ていておいしい。今年も一年、よろしくお願いいたします…、って言って元気にお店をあとにする。
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今年最初のオキニイリのチーズケーキとマキアート。
オールシーズンズコーヒーにやってくる。
オレオクッキーをフィリングに埋め込むようにして焼き上げた、ニューヨークスタイルのチーズケーキ。
土台はチョコレート味のクッキー生地で、どこを食べてもチョコの苦味や風味が混じる。
それがいいんだなんて言ってネ。
そういえばタナカくんはオレオクッキーが好きだった。
ミルクやコーヒーのお供ばかりかお湯割りの焼酎のあてにするのもおいしいんだ…、って常備していてバリバリ食べる。
指についたかけらを手のひらをこすりあわせてとるものだから、床にいつもチョコビスケットの粉が落ちてちらかっていた。オレオがヤマザキナビスコのものじゃなくなったときに、オレオとノワールを食べ比べ、ノワールの乾いた軽さが好きかもなぁ…、って言っていたけど、ボクはオレオの重たい感じの方が好き。それで結局、買う量が倍になったりしたものでした。
あけましておめでとうございますって挨拶しあってオキニイリのカウンターにつく。運ばれてきたチーズケーキにウットリします。
ズッシリ重い。フォークを当ててゆっくり力を加えておろす。ズズンって感じで生地が切れ、カチッとお皿が音を立ててもフォークにくっつき倒れない。
ボロボロとした粗く仕上がるフィリングなのにフォークに張り付くほどにネットリしてるの。舌に乗せるとクッキー生地の苦味がひろがり、それに続いてチーズケーキの酸味が顔をのぞかせる。そして最初は乾いた感じ。
オレオクッキーのザクザク感もそれに混じって口の中をにぎやかし、ゆっくりとろけてクリームみたいになっていく。肉感的でうっとりしちゃう。
お供にたのんだマキアートの泡をすくってのせる。エスプレッソの香りがおどろくほどに力強くて、味や香りがひきしまる。儚い泡が、なのにびっくりするほど存在感を発揮してなんだか涙が出てきちゃう。