「国宝」を観ました
すばらしい映画でした。
任侠の一門に生まれながら、女形としての才能を見出され歌舞伎役者の家に引取られた喜久雄。彼はやがて、その家の御曹司と切磋琢磨し芸に青春を捧げていく。
と、そういう内容の映画で公開から一ヶ月ほど経つというのに、大きなスクリーンが満席という盛況ぶりで、しかも観にきている人たちの多くがおそらく歌舞伎というものに触れたことがなかったに違いない若い人たち。
美形俳優、吉沢亮、横浜流星が二枚看板をつとめているという部分が大きいのでしょうね。
ただ幕前の彼らのおしゃべりを聞いてると「いい映画だって観た人が言ってたんだよ」と言っている。
ボクも映画好きの友人に勧められてやってきた。
役者目当てだけでは芝居の人気は続かない。
演目がどれほど良くても役者に華がなくては人気に火がつくことがない。
芝居とはそういうもので、歌舞伎の世界も歌舞伎役者があってこそのもの。
歌舞伎役者が映画やドラマで華を添えることはよくある。
けれど歌舞伎役者でない人が歌舞伎役者を演じる上に、舞台のみならずその裏側まで演じてしまう。
歌舞伎の映画なのか、歌舞伎役者の映画なのか。
そのどちらでもありどちらでもない正体不明でありながら、でもだからこそうつくしく、激しく心を揺さぶる映画。
そう言えばこれは「女形の映画」でもあり、女形自体がそういう存在。
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